ルワンダ向け円借款貸付契約の調印:教員養成・DX推進・留年や退学の削減に向けた取り組みを通し、子どもの学びの改善に貢献
2024.03.06
国際協力機構(JICA)は、3月5日、ルワンダ共和国のキガリにて、ルワンダ共和国政府との間で「教育セクターのための開発政策借款」を対象として140億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。
ルワンダでは学齢人口の著しい増加に対して教員数・教室数が不足し、授業の質の低下がみられます。またこれにより児童・生徒の学習意欲や習熟度も低下し、留年・中退が多いといった課題を抱えています。これらの対応策として、本事業ではルワンダ政府に対する財政支援を通じて、教員養成校の機能強化や、教室の増設、就学前教育の改善、子どもの栄養改善と学習インセンティブの強化のための学校給食の促進等を図ります。また、JICAは初等教育分野で特に理数科の改善に焦点を当てて、長らくルワンダの子どもの学びの改善に協力してきました。実施中の「ICTを活用した初等理数科学びの改善プロジェクト」と連携して教員のICT利活用に向けた研修の実施等を推進することで、教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を後押しします。
署名式の様子
本事業を通じて、質の高い教育へのアクセス改善や知識基盤型社会の実現など社会経済的変革をもたらし、グローバル市場で競争力を持つ人材の育成に寄与することで、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4(質の高い教育をみんなに)に貢献します。
なお、本事業は世界銀行、UNICEF、WFPによるルワンダ政府への支援活動とも連携する内容となっています。
事業の詳細は以下のとおりです。
案件名 | 金額 (百万円) |
金利(%/年) | 償還期間 (年) |
据置期間 (年) |
調達条件 | |
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本体 | コンサルティング・サービス | |||||
教育セクターのための開発政策借款 (Development Policy Loan for Education Sector) | 14,000 | 0.20 | - | 40 | 10 |
一般アンタイド |
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