バングラデシュ向け無償資金協力贈与契約の締結:水揚げ場整備等を通じホストコミュニティの生計向上に貢献

#1 貧困をなくそう
SDGs
#2 飢餓をゼロに
SDGs
#14 海の豊かさを守ろう
SDGs

2024.03.29

国際協力機構(JICA)は、3月28日、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにて、同国政府との間で、「コックスバザール県におけるバングラデシュ漁業開発公社水揚場整備計画」を対象として22億9,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

コックスバザール県にあるバングラデシュ漁業開発公社水産センターは、河岸侵食の進行により桟橋、荷捌所および岸壁一部が崩壊し、現在も崩落が進行しています。このため、水揚げ作業は崩壊していない荷捌所を利用せざるを得ず非効率で、汚染された浅井戸や河川水を利用するため衛生面にも課題があります。また、2017年8月以降、隣国ミャンマーからコックスバザール県への避難民流入の影響により、生活物資の高騰や日雇い労働機会の減少、賃金の低下等が生じており、零細漁業従事者を含む避難民受け入れにかかる地域住民(ホストコミュニティ)への貧困削減対策のニーズが高まっています。

署名式の様子

署名式の様子

本事業は、コックスバザール県のバングラデシュ漁業開発公社水産センターにて水揚場施設及び関連機材等の整備を通じてバングラデシュの漁獲物の品質向上や廃棄率の減少及びそれに伴うホストコミュニティの漁業従事者の生計向上等に寄与するもので、SDGsゴール1(貧困をなくそう)、ゴール2(飢餓をゼロに)及びゴール14(海の豊かさを守ろう)に貢献します。 

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 バングラデシュ人民共和国
案件名 コックスバザール県におけるバングラデシュ漁業開発公社水揚場整備計画(The Project for the Improvement of Fish Landing Center of Bangladesh Fisheries Development Corporation in Cox’s Bazar District)
供与限度額 22億9,400万円
実施予定期間 58ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 漁業・畜産省 バングラデシュ漁業開発公社
対象地域・施設 コックスバザール県
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
【施設】護岸(約70m)、浮桟橋2基(全長約26m×幅約4m)、連絡橋2基(全長約32m×幅約3m)等
【機材】鮮魚洗浄槽、洗浄・運搬バスケット、パレット、クーラーボックス等
② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)鮮魚取扱い研修指導、衛生管理研修指導等

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