2024年TICAD閣僚会合にあわせて会談やイベントを実施

2024.08.30

#ニュースリリース

JICAは、8月24日から25日に東京で開催されたアフリカ開発会議（TICAD）閣僚会合に合わせて、各国代表との会談やイベントを実施しました。

1. 各国代表との会談

　田中明彦JICA理事長は、TICAD閣僚会合に参加したアフリカ各国のうち、計16か国の閣僚と会談し、各国の課題やJICAの取り組み、来年8月に行われるTICAD9に向けた今後の協力のあり方などについて議論しました。また、安藤直樹理事、川村謙一理事、原昌平理事も、合わせて23人の閣僚や国際機関の幹部らと会談を行いました（田中理事長の面談者一覧は後段のとおり）。

2. 閣僚会合におけるプレナリーセッションの共催

JICAは、8月25日（日）午前、閣僚会合の本会合にて、貿易と投資促進をテーマとしたセッションを、外務省や独立行政法人日本貿易振興機構（JETRO）、国連開発計画（UNDP）等と共催で実施しました。
　セッションは、アフリカのリーダー層と社会問題を解決する日本・アフリカのスタートアップ企業を繋ぎ、今後の共創を促すことを目的に開催されました。JICAからは、田中明彦理事長が第一部の閉会挨拶を行った他、ナイジェリア政府のデジタル・イノベーション局で起業家支援に携わる不破直伸専門家がパネルディスカッションに登壇し、サステナブルなビジネス環境整備等をテーマに議論を行いました。後半のネットワーキングセッションには、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業によりアフリカでビジネスを展開中の株式会社CourieMate社、株式会社andu amet社、株式会社SOIKに加え、アフリカのスタートアップ企業であるEmergency Response Africa社、Xolani Health社、Zowasel社も参加し、各国閣僚や参加企業とネットワーキングを行いました。

田中理事長による閉会挨拶

パネルディスカッションの様子

ネットワーキングの様子

3. テーマ別イベント2件の共催

JICAは、TICAD閣僚会合と並行して、アフリカに対する日本とアフリカの若手世代の関心を高め、また若手世代の声を届けるためのイベントを2件実施しました。

（１）「模擬アフリカ連合会議：緑豊かなアフリカを目指す若者によるソリューション」

日時：8 月 23 日（金）14:00-17:00
共催者：アフリカ連合委員会（AUC）/ JICA/ 上智大学/ 国連開発計画（UNDP）/
内容：2025年に横浜で開催されるTICAD9を見据え、若者が主体的にアフリカ諸国の持続可能な開発やパートナーシップについて考えるため、日本で初めての試みとなる模擬アフリカ連合会議を実施しました。日本とアフリカからの大学生らがチームとなってアフリカ諸国の代表に扮し、各国の立場から気候変動やアフリカにおけるグリーンエコノミーの実現のための議論を行いました。

イベント参加者の集合写真

（２）「アフリカ-日本ユースドライブ：私たちが望む未来の共創」

日時：8 月 24 日（土）9:00-11:00
共催者：アフリカアジアユースネスト（AAYN）/アフリカディアスポラネットワークジャパン（ADNJ）/ JICA/ 国連開発計画（UNDP）/ 国連ボランティア計画（UNV）
内容：日本とアフリカの若手リーダーとミドル・シニア世代を登壇者に迎え、日本・アフリカにおける「若者」の可能性や理想の未来について議論しました。JICAからは、若者は社会を変革する原動力であり、日本とアフリカ、若手世代とシニア世代、官と民等が共創していくことも、社会を変えていく力となることを強調しました。また、アフリカと日本の若者で構成されるアフリカアジアユースネスト（AAYN）/アフリカディアスポラネットワークジャパン（ADNJ）からTICAD9に向けて「若者からの政策提言」を行いたいと意思表明がありました。

パネルディスカッションの様子

JICAは、1993年に開催された第1回アフリカ開発会議（TICADⅠ）以降、TICADで議論・合意されたアフリカ開発の方向性に基づいて事業を展開するとともに、日本政府、アフリカ各国、国際機関、民間企業、市民社会との様々な議論・対話を通じて、TICADにおける議論や行動計画の策定等に貢献してきました。

TICAD9に向けて、JICAは、今後も議論・対話を継続するとともに、アフリカ地域における協力を実施していきます。