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【TICAD閣僚会合テーマ別イベント】「アフリカ-日本 ユースドライブ:私たちが望む未来の共創」を開催しました

掲載日:2024.08.24

イベント |

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概要

開催日:2024年8月24日
共催機関:
アフリカディアスポラネットワークジャパン (ADNJ)
アフリカアジアユースネスト (AAYN)
国際協力機構 (JICA)
国連開発計画 (UNDP)
国連ボランティア計画 (UNV)

場所:
ホテルニューオータニ(於東京)およびZoom

主な参加者

参加者:
TICAD閣僚会合参加者、共催者側関係者、メディア等約100名

登壇者:
・開会挨拶:安藤直樹 JICA理事
・TICAD9ユース提言プロジェクト代表
 休場優希 AAYN共同創設者
 デイヴィッド・ポンデウ ADNJ代表理事
・モデレーター
 ファトゥマタ・ムボゲバ UNDPアフリカ局長特別アドバイザー
 上野修平 JICAアフリカ部計画・TICAD推進担当次長
・パネリスト
 カバレーベ・ジェームス ルワンダ外務国際協力省国務大臣
 アフナ・エザコンワ UNDP総裁補兼アフリカ局長
 鈴木貴子 衆議院議員
 岩井睦雄 経済同友会筆頭副代表幹事
 グウェイ・マイケル・ワワ ワンダプレップ合同会社 CEO・設立者
 藤岡幸絵 平和構築専門官(UNV)、UNDPガンビア事務所
 西島杏実 AAYN共同創設者
 デイヴィッド・ポンデウ ADNJ代表理事
 山岸成 合同会社Uzuri代表
・若者へのメッセージ:山本絹子 パソナグループ副社長
・閉会挨拶:深澤陽一 外務大臣政務官

背景・目的

アフリカと日本の若者を中心した団体であるAfrica Asia Youth Nest(AAYN) および Africa Diaspora Network Japan(ADNJ)は、TICAD9に向けて「若者からの提言」を目指した活動を行ってきており、JICAは他機関とともにこの活動を支援してきています。

AAYNおよびADNJは、これまでに約300人を対象としたオンラインアンケートにより日本・アフリカの将来像をヒアリングし、また、フューチャー・デザインの手法を用いて将来像からTICAD9に向けた行動計画や政策提案を導くための一連の議論を積み重ねてきました。

この度、この一連の活動の結果であるTICAD9に向けた若者からの提言案をさらよりよいものにするため、世代間のパネルディスカッションを行う本イベントを開催することになりました。

1.開会挨拶

(安藤JICA理事)

(安藤JICA理事)

安藤直樹JICA理事から、アフリカの開発における「若者」の重要性につて説明した後、日本とアフリカ、民間と公的機関、若者とシニア世代間などの「共創」の重要性について強調し、TICAD9に向けた「若者からの提言」活動への賛辞と、今後についての期待を述べました。

2.若者の力:TICADユース提言プロジェクト代表

(左から休場AAYN共同創設者、ポンデウADNJ代表理事)

(左から休場AAYN共同創設者、ポンデウADNJ代表理事)

ポンデウADNJ代表理事および休場AAYN共同創設者は、これまでにアンケートおよび50人規模の日本とアフリカの若者によって行ったフューチャー・デザインを用いた議論により提言案を作成してきており、本日のイベントも踏まえて、改めて「Future We Want(理想の未来)」として、来年のTICAD9に向けて提案をよりよいものにしていきたい旨を説明しました。

3.未来トーク:世代間パネルディスカッション

(パネルディスカッション全体)

(パネルディスカッション全体)

ムボゲバUNDPアフリカ局特別アドバイザーおよび上野JICAアフリカ部次長がモデレーターとなり、日本とアフリカの若者代表5名とミドル・シニア世代代表4名をパネリストとして、これまでの若者の提言の一連プロセスから導き出された以下の3つのテーマについて議論を行いました。
・変革者としての若者への投資・育成
・移動や社会的結束(共存)の促進を通じた、人と人との関係の強化
・意思決定プロセスへの参画を通じた若者のエンパワーメント

(左からワワ氏、藤岡氏、西島AAYN共同創設者、ポンデウADNJ代表理事、山岸氏)

(左からワワ氏、藤岡氏、西島AAYN共同創設者、ポンデウADNJ代表理事、山岸氏)

それぞれのテーマについて、若者代表のパネリストから、例えば、多くの可能性を持つ若者への投資を促進してほしい、その際は失敗も許容することが重要となる、経験を持つメンタリストを配置するのは有益、交流から多くの学びや共創が生まれるため日本とアフリカの物理的・精神的な距離を近づける取組みを行ってほしい、このようなアイデアの実現のためにも若者の声を聞いて意思決定に取り入れるような仕組みを実現してほしい、アフリカ諸国にある若者協議会や日アフリカ若者協議などがあると望ましい、などの発言がありました。

(左から、カバレーベルワンダ外務国際協力省国務大臣、アフナUNDP総裁補兼アフリカ局長、鈴木衆議院議員、岩井経済同友会筆頭副代表幹事)

(左から、カバレーベルワンダ外務国際協力省国務大臣、アフナUNDP総裁補兼アフリカ局長、鈴木衆議院議員、岩井経済同友会筆頭副代表幹事)

ミドル・シニア世代の代表からは、若者世代代表の声に呼応して若者への投資の重要性を強調するとともに、若い頃の経験も踏まえて声・価値・ボランティア精神(voice、value、volunteerism)を尊重すべき、日本企業も若い人と共創していくべき、ABEイニシアティブやトビタテ留学などの若者に機会を与える事業を継続・拡大すべき、交流を促進する取組をもっと行うべき、若者によるTICADも検討すべき、といった発言がありました。

4.若者へのメッセージ

(山本パソナグループ副社長)

(山本パソナグループ副社長)

パネルディスカッションの最後、山本パソナグループ副社長から、同社も若者支援を積極的に行っており、若者の熱意に民間企業を始めとした周囲が応えていかなければならない、若者にはぜひこのような「声」を届ける活動を続けてほしい、とメッセージがありました。

5.閉会挨拶

(深澤外務大臣政務官)

(深澤外務大臣政務官)

深澤外務大臣政務官は、若者による政策提言を心待ちにしたい、TICAD9に向けて日本政府としても日本とアフリカの若者の活動を後押ししていきたい、などと述べ、日本とアフリカの若者たちの活気にあふれた本イベントを締めくくりました。

6.着物ファッションショー

(着物ファッションショー)

(着物ファッションショー)

閉会挨拶後、日本とアフリカ文化の融合を表現するアフリカ布の着物ファッションショーが行われ、会場を鮮やかに彩りました。

来年8月のTICAD9本会合に向けて、引き続きJICAは、このような日本・アフリカの若者の活動を応援していきます。