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エルサルバドル・サンミゲル市バイパス建設事業開通式典開催:地域経済の活性化および住民の所得向上に期待

2024.12.06

12月1日、エルサルバドル共和国東部のサンミゲル市で、JICAが円借款「サンミゲル市バイパス建設事業」を通じて建設を支援した幹線道路の開通式典が開催されました。

式典には、政府・事業関係者や地元住民200人あまりが参加し、エルサルバドル側からはブケレ大統領、ロドリゲス公共事業・運輸大臣、日本側からは、星野日本国大使、名井JICAエルサルバドル事務所長が出席しました。

テープカットの様子

エルサルバドルは内戦の被害などにより東部の開発が遅れています。東部の中心都市であるサンミゲル市では、近年都市化が進み、慢性的な交通渋滞が発生して人の流れや物流を妨げていることが経済発展の阻害要因になっていました。
本事業はこの渋滞の解消と交通輸送能力の増強を目的に、サンミゲル市街地を通過する国道1号線の一部を拡幅し、サンミゲル市を迂回する道路を新設するとともに、2つの川にかかる橋を建設しました。総延長はおよそ21キロメートル、総事業費は228億円(うち円借款対象182億円)にのぼり、エルサルバドル国内で完成している道路建設プロジェクトとしては国内最大規模になります。

国道1号線はエルサルバドルを東西に横断するパン・アメリカン・ハイウェイ上に位置し、メキシコからパナマまでを結ぶ中南米地域の重要な物流網です。バイパスの完成により、従来1時間かかっていたサンミゲル市街地の通過時間が20~25分に短縮され、一日あたり4万台の利用が見込まれています。すでにバイパス周辺の開発も始まっており、本事業を通じて、新たな雇用機会創出され、地域経済の活性化や住民の生活向上に寄与することが期待されています。

完成した道路

開通式典で星野大使は、日本は長年に亘りエルサルバドルの発展のため幅広い分野で協力してきたことに触れ、今回の事業が東部地域の発展と両国の友好関係深化に繋がることを願っている旨述べました。これに対し、ブケレ大統領は日本政府がこれまで行ってきた開発協力、特に東部地域における開発支援について感謝の意を表明しました。

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