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インドネシア向け円借款貸付契約の調印:漁港と市場の整備・改修により水産業の振興への貢献、及び砂防施設の修繕・整備等により地域の持続的な社会・経済の発展に貢献

#8 働きがいも経済成長も
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs
#14 海の豊かさを守ろう
SDGs

2024.12.25

国際協力機構(JICA)は、12月24日、インドネシア共和国のジャカルタにて、同国政府との間で、「漁港・国際魚市場統合整備セクター・ローン(フェーズI)」及び「火山防災セクター・ローン」を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。今回調印した円借款貸付契約が対象とする事業は以下のとおりです。

署名式の様子

案件概要

漁港・国際魚市場統合整備セクター・ローン(フェーズI)
Sector Loan for Integrated Fishing Ports and International Fish Markets Phase I

・国名(対象地域)
インドネシア共和国 
(インドネシア全土)

・事業目的
本事業は、漁港と市場の関連施設等を整備・改修することにより、水産物の水揚げ量の増加及びサプライチェーンを通じて販売される水産物の品質の向上を図り、もって地域の持続可能な社会経済の発展に寄与するもの。

・事業内容
1. 施設、機材等
【施設】
(漁港)防波堤、水揚げ用桟橋、荷捌き場、
(市場)倉庫、水産加工場、市場棟(キオスク、食堂)等
【機材】
(漁港・市場)製氷機、冷凍・冷蔵庫、データ管理に係る機材等

2.コンサルティング・サービス(フィージビリティ調査、詳細設計、入札補助、施工監理、研修(漁港運営・計画、流通、マーケティング、データ管理等))

・借款金額(上限)
155.45億円

・金利
本体:1.80% コンサルティング・サービス0.20%

・償還期間
30年(うち据置10年)

・調達条件
一般アンタイド 

・実施機関
海洋水産省捕獲漁業総局、及び海洋水産省水産物競争力強化総局

・SDGs達成への貢献
ゴール8(働きがいも経済成長も)
ゴール14(海の豊かさを守ろう)

・今後の事業実施スケジュール(予定)
1. 事業の完成予定時期:2030年2月(全地点の完工時を以て事業完成)
2. コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:実施済

火山防災セクター・ローン
Volcanic Disaster Risk Reduction Sector Loan

・国名(対象地域)
インドネシア共和国(東ジャワ州のスメル火山・クルド火山、バリ州のアグン火山等)

・事業目的
本事業は火山地域において、砂防施設の修繕・整備や非構造物対策を実施することにより、火山噴火による被害からの復旧や災害リスクの削減を図り、もって同地域の持続的な社会・経済の発展に寄与するもの。

・事業内容
1. 全体の事業計画の概要
スメル火山・クルド火山・アグン火山等において、砂防施設の修繕・再建・新規建設、雨量レーダーの設置、火山砂防マスタープラン作成等の非構造物対策を実施する。
2. 土木工事の内容
噴火による堆積物により機能が低下し、周辺集落・農地・漁村・観光拠点等が土石流氾濫の危険性に晒されている砂防施設、火口湖排水トンネルの復旧等、必要性と緊急性が高い砂防施設の修繕・再建・新規建設を行う。また、土砂災害・河川氾濫の早期警報のための雨量レーダーの設置を行う。本事業で対象とする砂防施設は、マスタープラン改定・作成後に確定する。
3. コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、環境社会配慮支援 、火山砂防マスタープラン改定・作成支援、砂防施設維持管理支援、防災意識向上支援、火山噴火時の緊急減災対策マニュアルの策定支援

・借款金額(上限)
231.48億円

・金利
本体:1.60% コンサルティング・サービス0.20%

・償還期間
30年(うち据置10年)

・調達条件
一般アンタイド

・実施機関
公共事業省水資源総局

・SDGs達成への貢献
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう )
ゴール11(住み続けられるまちづくりを)

・今後の事業実施スケジュール(予定)
1. 事業の完成予定時期:2030年7月(全対象サブ・プロジェクトの完成 を以て事業完成)
2. コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:実施済
3. 本体工事にかかる国際競争入札による最初のパッケージの入札公示:
調達パッケージ名:火口湖排水トンネル復旧
予定時期:2027年2月

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