ウズベキスタン共和国向け円借款貸付契約の調印:脳神経センター建設と医療機材整備により高度医療サービス提供体制の向上に貢献

2025.01.21
(2025年2月5日修正)
1月21日に公開した本リリースにおいて、今後の事業実施スケジュール(予定)の事業の完成予定時期に誤りがありました。以下訂正しお詫びいたします。
(誤)2033年2月(施設供用開始時を以て事業完成)
(正)2030年2月(施設供用開始時を以て事業完成)
国際協力機構(JICA)は、1月20日、ウズベキスタン共和国の首都タシケント市にて、同国政府との間で、「保健医療サービス改善事業」を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。事業概要は以下の通りです。
署名式の様子
案件概要
・国名(対象地域)
ウズベキスタン共和国
(タシケント特別市、サマルカンド州サマルカンド市、ブハラ州ブハラ市)
・事業目的
本事業は、タシケント市における脳神経センターの建設及び機材整備並びにサマルカンド市及びブハラ市の地方三次医療施設における医療機材整備を行うことにより、脳神経疾患等の非感染性疾患を主とする高度医療サービス提供体制の向上及び医療人材育成の拠点機能強化を図り、もって当国の国民の健康向上に寄与するもの。
・事業内容
ア)脳神経センターの建設及び医療機材整備
イ) 地方病院医療機材整備(サマルカンド国立医科大学付属病院、サマルカンド国立医科大学付属小児外科病院、ブハラ国立医科大学病院)
ウ) コンサルティング・サービス:基本・詳細設計、入札補助、施工監理、医療従事者の能力強化
・借款金額(上限)
229億5,300万円
・金利
本体:0.50% コンサルティング・サービス:0.40%
・償還期間
40年(うち据置10年)
・調達条件
タイド(脳神経センター建設以外)、二国間タイド(脳神経センター建設)
・実施機関
保健省
・SDGs達成への貢献
ゴール3(すべての人に健康と福祉を )
・今後の事業実施スケジュール(予定)
1. 事業の完成予定時期:2033年2月(施設供用開始時を以て事業完成)
2. コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:2025年3月
3. 本体調達にかかる国際競争入札による最初のパッケージの入札公示:予定時期:2025年11月
なお、本円借款には本邦技術活用条件(STEP)(注)が適用され、医療機材整備パッケージでは、日本の優れた技術が活用された高度医療機材が導入される予定です。
(注)Special Terms for Economic Partnershipの略。わが国の優れた技術やノウハウを活用した途上国への技術移転を通じて、わが国の「顔の見える援助」を促進するために創設された円借款の供与条件。主契約は日本タイド、下請けは一般アンタイド。なお、主契約者は、本邦企業、海外に存する本邦企業の子会社、本邦企業と借入国との共同企業体(JV。本邦企業がリードパートナー)のいずれかであることが必要。また、一定の条件下において、本邦企業と本邦企業の持分法適用会社とのJV(本邦企業がリードパートナー)も主契約者となることが可能。
scroll