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ジブチでの新フェリー就航式典開催:首都ジブチと北部地方へのアクセスの改善により地方の開発促進・格差是正に寄与

2025.02.04

1月30日、ジブチ共和国に対する無償資金協力で整備を支援した新しいフェリーの初航海を記念する式典が、航路となる首都ジブチ市と北部地域にあるタジュラ市の両港で開催されました。ジブチ側からはアブドゥルカデル・カミル・モハメッド首相、ハッサン・フメッド・イブラヒムインフラ設備大臣をはじめ多くの閣僚らが出席、日本側からは原圭一在ジブチ日本国特命全権大使、金田雅之JICAジブチ事務所長らが出席し、新フェリーの初航海を祝いました。

式典の様子

JICAは2019年に「タジュラ湾海上輸送能力強化計画」を対象として無償資金協力の贈与契約(GA)を締結し、強い季節風が吹くハムシン(砂嵐)季でも航行可能で、かつ、車高が高い大型車両も搭載可能な新しい大型フェリーの整備を支援してきました。JICAは2009年にも無償資金協力にてフェリーを供与し、従来3時間以上かかっていたジブチ・タジュラ間の移動時間を1時間半に短縮し、利用客の大幅増に貢献しました。しかし、このフェリーは平均風速5~10m/sの強い季節風が吹くハムシン(砂嵐)季は安全配慮の観点から航行を停止せざるを得ないという課題に直面していました。

今回の新しいフェリーの整備により、フェリー利用の需要増への対応、フェリーおよび港湾施設の整備を通じた運航能力の向上が実現することから、地方の開発促進及び格差是正のための国内輸送網強化の具現化にも寄与します。また、本事業によって北部地域の開発促進や市民の生活改善が期待されることから、本事業はSDGsゴール9(産業と技術革新の基盤整備)に貢献します。

式典では、アブドゥルカデル首相と原大使がリボンカットを行いました。アブドゥルカデル首相は、北部地域の発展に強い思いを持っており、本フェリーの航行を二国間協力の成果と評価すると述べました。また、日本政府を代表して原大使は、本事業で供与されたフェリーがジブチと日本の絆の新たな象徴となることを強調しました。

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