jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

バングラデシュ向け円借款貸付契約の調印と無償資金協力贈与契約の締結:財政支援により経済改革及び気候変動に対する強靱性強化に貢献、若手行政官の日本への留学受入を通じて行政能力の向上に貢献

#8 働きがいも経済成長も
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs
#16 平和と公正をすべての人に
SDGs

2025.06.02

国際協力機構(JICA)は、5月30日、東京にて、バングラデシュ人民共和国政府との間で、「経済改革及び気候変動に対する強靱性強化のための開発政策借款」 を対象として円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印、「人材育成奨学計画」を対象として無償資金贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。今回調印した円借款貸付契約及び無償資金贈与契約が対象とする事業は以下のとおりです。

署名式の様子

案件概要

経済改革及び気候変動に対する強靱性強化のための開発政策借款
Development Policy Loan for Economic Reform and Strengthening Climate Change Resilience

・国名(対象地域)
バングラデシュ人民共和国(全土)

・事業目的
本事業は、ウクライナ危機等に起因する物価高騰や気候変動によって増大する自然災害等の国際的な複合的リスクの影響を受けているバングラデシュにおいて、財政支援を行うことにより、当国政府の各種経済改革と気候変動対策の後押しを図り、もって持続可能な経済成長に寄与するもの。

・事業内容
主に経済改革(ガバナンス・投資環境改善など)及び気候変動対策の2つの分野から成る政策マトリクスに基づき、当国政府への財政支援を行うもの。経済改革に関してはアジア開発銀行、気候変動対策に関しては世界銀行と、それぞれ政策アクションの一部を共有することにより協調融資を実施する。

・借款金額(上限)
600億円

・金利本体:2.00%

・償還期間
30年(うち据置10年)

・調達条件
一般アンタイド

・実施機関
バングラデシュ財務省財務局

・SDGs達成への貢献
ゴール8(働きがいも経済成長も)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
ゴール16(平和と構成をすべての人に)
ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)

・今後の事業実施スケジュール(予定)
1. 事業の完成予定時期:2025年6月(貸付完了を以て事業完成)
2. コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:本事業では、コンサルティング・サービスの実施は予定されていません。
3. 本体工事にかかる国際競争入札による最初のパッケージの入札公示:本事業では入札を伴う工事は予定されていません。

なお、本事業はアジア開発銀行(融資額:60,000万ドル)、世界銀行(融資額:50,000万ドル)との協調融資であり、緊密に連携して実施します。

人材育成奨学計画
The Project for Human Resource Development Scholarship (JDS)

・国名 (対象地域)
バングラデシュ人民共和国(全土)

・事業目的
本事業は、バングラデシュ政府中枢において政策決定に携わることが期待される若手行政官が、本邦大学院における学位(修士号・博士号)取得を支援することにより、同国の重点開発課題に関する施策・取組の進展及び同国との人的ネットワークの構築を図り、もって二国間関係及び取組の強化に寄与するもの。

・事業内容
バングラデシュ政府の若手行政官を対象に最大33人(修士課程30人、博士課程3人)の留学生が、本邦大学院において同国の重点課題に関する政策立案に資する研鑽を積むことに対して、必要な経費を支援する。

・供与限度額
6億600万円

・実施予定期間
57ヵ月

・実施機関
バングラデシュ財務省

SDGs 達成への貢献
ゴール4(質の高い教育をみんなに)
ゴール11(住み続けられるまちづくりを)
ゴール16(平和と公正をすべての人に)

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