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メキシコ「代謝性疾患デジタルケア事業」に対する出資契約の発表(海外投融資):代謝性疾患患者にAIを活用したデジタル医療サービスを提供するスタートアップ企業に出資

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs
#5 ジェンダー平等を実現しよう
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2025.09.16

国際協力機構(JICA)は、9月11日、メキシコ合衆国のヘルステック領域のスタートアップ企業であるBRK Health Solutions社(ブランド名:Clivi)との間で出資契約の調印を発表しました。調印式には、Clivi社の株主や経営陣の他、メキシコ国際開発協力庁やメキシコシティ経済局に加え、業界関係者が参加しました。本事業はメキシコにおけるJICA初の個別企業への出資事業となります。

なお、本事業はメキシコのベンチャーキャピタル(VC)ファンドDalus Capital、米国のVCファンドFoundation Capitalや、メキシコの最大手コンビニ・薬局チェーンを運営するFEMSAグループのコーポレート・ベンチャーキャピタル等民間投資家との協調出資です。

署名式の様子

署名式の様子

案件概要

・出資先
BRK Health Solutions(以下、「Clivi」という。)

・国名(対象地域)
メキシコ合衆国

・出資額
非公開

・案件名
代謝性疾患デジタルケア事業

・事業目的
本事業は、メキシコにおいて代謝性疾患向けのデジタル医療サービスを提供するCliviへの出資を実施することにより、同国における代謝性疾患に対する医療アクセス改善を図り、もって同国における代謝性疾患の改善に貢献するもの。

・事業概要
メキシコにおいて肥満や糖尿病は深刻な社会課題である中、Cliviはこれらの代謝性疾患に対して、店舗をもたない100%デジタルの治療を提供し、その対価を月額のサブスクリプションで得る医療サービスを展開している。従来の医療サービスでは患者自らが検査及び様々な診療科での診療を予約し医療機関を訪問して受診する必要がある。Cliviは、自社開発しているAIエージェントをメッセージアプリ内で活用して、Cliviが能動的に患者に対して一連の医療プロセスを補助し、継続治療を支援することで、生活習慣の改善が重要な慢性的な代謝性疾患の改善を図るサービスを提供している。本事業は、かかるCliviの事業の拡大を支援するもの。

SDGs への貢献
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)
ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)
ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)

・その他
日本政府が掲げるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成のための民間資金動員の取り組み「グローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ(Impact Investment Initiative for Global Health:Triple I)」に貢献する。

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