アンゴラ向け円借款貸付契約の調印:送電線等の建設により南部地域における電力系統の増強に貢献
そしてクリーンに

2025.08.22
国際協力機構(JICA)は、8月21日、横浜市にて、アンゴラ共和国政府との間で、「南部地域における送電系統増強事業」を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。当日の署名は、アンゴラ共和国のダヴェス財務大臣と、JICAの田中理事長の間で取り交わされました。
署名式の様子(撮影:滝本哲也)
事業概要は以下の通りです。
案件概要
・国名
(対象地域)
アンゴラ共和国(ウィラ州ルバンゴ市及びナミベ州モサメデス市)
・事業目的
本事業は、アンゴラ南部において、送電線及び変電所の新設、配電網整備を行うことにより、送電容量の増加及び電力供給の安定化を図り、もって地域住民の生活環境の改善及び産業活動の活性化を促進するもの。
・事業内容
ア) 220kV送電線(ノンブンゴ(ルバンゴ)~ナミベ(モサメデス)間約196km)の新設
イ)220/60kV変電所2か所(220/60kV新ナミベ変電所、220/60kV東ルバンゴ変電所)の新設
ウ)60kV配電網整備
(1) 60kV配電線(220/60kV東ルバンゴ変電所~60/15kVアリンバ変電所間約9km)の新設
(2) 60/15kV変電所1か所(60/15kVアリンバ変電所及び付帯設備)の新設
エ)地雷・不発弾の調査及び探査・除去に必要な資機材の調達
オ)コンサルティング・サービス
・借款金額(上限)
391億500万円
・金利
本体:1.2% コンサルティング・サービス0.2%
・償還期間
30年(うち据置10年)
・調達条件
一般アンタイド
・実施機関
送変電公社及び国家地雷除去センター
・
SDGs
達成への貢献
ゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)
・今後の事業実施
スケジュール
(予定)
1. 事業の完成予定時期:2030年3月(施設供与時をもって事業完成)
2. コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:雇用手続き中
3. 本体工事にかかる国際競争入札による最初のパッケージの入札公示:
予定時期:2026年8月
なお、本事業は、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA:Enhanced Private Sector Assistance for Africa)」に基づくAfDB との協調融資促進スキーム(ACFA:Accelerated Co-Financing Facility for Africa)に基づき、パラレル協調融資案件として実施します。
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