アジア・大洋州地域「持続可能なコーヒーサプライチェーン・小規模農家支援事業」に対する融資契約の調印(海外投融資):同地域の強靭で持続可能な農業・食料システムの構築に貢献



2025.10.02
国際協力機構(JICA)は、2025年10月1日、農産物のグローバルサプライチェーンの流通・加工を担っているECOM Agroindustrial Corp. Limited(ECOM)及びそのグループ会社との間で、融資契約に調印致しました。
本事業はアジア開発銀行(ADB)と協調してアジア・大洋州地域における安定的なコーヒーサプライチェーン強化と小規模農家の生計向上・雇用創出に資するものです。
女性小規模コーヒー農家(写真提供:ADB)
案件概要
1. 融資先
ECOM Agroindustrial Corp. Limited (ECOM)及びECOM Agroindustrial Asia Pte Limited(EAA)
2. 国名(対象地域)
インド共和国、インドネシア共和国、パプアニューギニア独立国(PNG)、べトナム社会主義共和国
3. 出資額
7,500万米ドル
4. 案件名
持続可能なコーヒーサプライチェーン・小規模農家支援事業
5. 事業目的
本事業は、ECOMグループに対する運転資金への長期融資を通じ、インド、インドネシア、PNG、べトナムにおける6万件以上の小規模農家からの安定的なコーヒー調達を支援することで、アジア・大洋州地域におけるサプライチェーン強化及び小規模農家の生計向上と雇用創出を図るもの。
6. 事業概要
ECOMグループ への長期融資を通じて、小規模コーヒー農家からの仕入資金及び小規模農家へのコーヒー認証支援、気候変動適応パイロット事業、女性農家への営農指導等のコンサルティングサービスを支援するもの。
7. SDGs
への貢献
ゴール1(貧困をなくそう)
ゴール2(飢餓をゼロに)
ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)
ゴール8(働きがいも経済成長も)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)
8. その他
- 本事業は2023年5月に創設された、「食料安全保障対応ファシリティ(SAFE)」に位置づけられる。
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