田中理事長がカンボジア、ラオス、タイを訪問
2025.10.27
田中明彦JICA理事長は、10月11日から18日にかけてカンボジア王国、ラオス人民民主共和国、タイ王国の三か国を訪問しました。田中理事長はJICA海外協力隊派遣60周年記念式典への出席、JICAの協力事業の視察などを通じて、これまでの協力の成果や今後の発展に向けた課題や展望について確認しました。それぞれのJICA海外協力隊派遣60周年記念式典の概要は以下の通りです。
【カンボジア】
田中理事長は、カンボジアにおけるJICA海外協力隊派遣60周年記念式典に出席しました。
式典で、田中理事長は、「歩みを止めず、想いをつなぐ」という式典テーマのもと、これまでの両国の関係者の協力に対する感謝の意を表するとともに、協力隊事業が、今後さらなるカンボジアの課題解決に役立つことへの期待を述べました。内戦の歴史もあるカンボジアにおいては、教育、産業人材育成、保健分野などにおいて、これまで840名の隊員が活動し、カンボジアの発展に寄与してきました。
田中理事長のスピーチの様子
式典には、派遣中の隊員やカンボジアの配属先関係者、約200名が参加し、隊員による活動紹介の発表や展示が行われました。田中理事長を含む関係者は、人と人とのつながりを通じた長年の積み重ねを振り返り、未来にわたって日本とカンボジア両国の信頼関係を一層深めていく想いを共有しました。
海外協力隊員らと田中理事長
音楽活動発表
【ラオス】
つづいて、田中理事長はラオスの首都ビエンチャンにて、ラオスにおけるJICA海外協力隊派遣60周年記念式典に参加しました。
式典の様子
式典には、トンサワン・ポムヴィハーン外務大臣やサンティパープ・ポムヴィハーン財務大臣、小泉勉 駐ラオス日本国大使らが派遣中の隊員らとともに出席しました。田中理事長からは、これまでの累計1,110名の隊員の活動を通して積み重ねられた「人と人のつながり」がラオスと日本の信頼関係の醸成に貢献しており、今後も日本や世界が抱える課題に対応するべく、協力隊事業の価値向上により一層取り組む旨が述べられました。
田中理事長のスピーチの様子
また、式典では1965年に初めてラオスに派遣された隊員の一人であり、日本式稲作栽培の技術指導に携わった大西規夫さんと、青年海外協力隊ラオスOV会の会長である加藤友章さんがスピーチを行い、協力隊事業の長年の歴史と両国の友好への貢献が振返られました。
式典でスピーチを行う大西さん
加藤さんのスピーチの様子
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