ネパール向け無償資金協力贈与契約の締結:日本・ネパール友好の象徴「シンズリ道路」の洪水被害からの復旧に協力
2025.11.06
国際協力機構(JICA)は、10月30日、ネパールの首都カトマンズ市にて、同国政府との間で、「洪水被害を受けたシンズリ道路緊急復旧計画」を対象として、無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。当日の署名は、ネパール財務省のダニ・ラム・シャルマ国際援助調整局長と、JICAネパール事務所の松崎瑞樹所長の間で取り交わされました。
首都カトマンズと、インドに接する東タライ地域とを結ぶシンズリ道路(全長160㎞)は、日本の無償資金協力により整備された幹線道路で、同地域の人々の交通や物流の要となっています。本件は、2024年9月に発生した豪雨により、道路や斜面の崩壊等、最も被害の大きかった区間に対して復旧を行うものです。
署名式の様子
事業概要は以下の通りです。
・国名
(対象地域)
ネパール(バグマティ州シンズリ郡)
・事業目的
本事業は、洪水・土砂崩れにより甚大な被害を受けたシンズリ道路を緊急復旧することにより、道路利用者の通行の安全性を図り、もって社会経済の発展に寄与するもの。
・事業内容
ア)施設、機材等の内容
【施設】洪水・土砂崩れで被害を受けたシンズリ道路の復旧
【機材】防災資機材等
イ)コンサルティング・サービスの内容
設計、調達及び施工監理、環境影響評価等
※施設・機材等の内容は先方のニーズに応じて変更の可能性あり。
・供与限度額
28億円
・実施予定期間
44ヵ月(調査期間含む)
・実施機関
インフラ交通省
・
SDGs
達成への貢献
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)
ゴール11(住み続けられるまちづくりを)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
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