JICAが出資する信託基金“LEAP2”を通じた支援(海外投融資):フィリピン・マニラ首都圏における強靭な水道システム構築
2025.11.10
11月7日、 国際協力機構(JICA)が出資する『アジアインフラパートナーシップ信託基金2 (Leading Asia’s Private Infrastructure Fund 2: LEAP 2)』(注1)を活用し、アジア開発銀行(ADB)は、フィリピン共和国マニラ首都圏の水道事業者Maynilad Water Services, Inc.社との間で、総額1億4,500万米ドルの出資契約に調印しました。このうち、4,500万米ドルはLEAP2を通じて供与されます。
(注1)LEAP2は、アジア及び大洋州地域のADB投融資対象国において、民間主導の質の高いインフラ整備を促進するために、JICAがADBに出資する信託基金です。LEAP2の出融資対象となるプロジェクトには、二酸化炭素排出の削減、エネルギー効率の向上、手頃な価格でアクセス可能な医療、教育、通信サービスの提供等が含まれます。
案件概要
・出資先
Maynilad Water Services, Inc.社
・出資額
4,500万米ドル
・案件名
マニラ首都圏水道システム強化事業
・事業目的
本事業は、Maynilad Water Services, Inc.社への出資を通じて、フィリピン首都圏の水道・下水設備の拡張と近代化を行い、強靭な水道システム構築を支援するものです。フィリピンでは降雨パターンの変化、経済発展、急速な都市化、人口増加が相まって、断続的な給水や清潔な水へのアクセス不足が生じており、特にマニラ首都圏の低所得・高密度地域で顕著な状況です。本出資案件を通じて、Maynilad Water Services, Inc.社が、水処理能力の増強、漏水量の削減、送水ネットワークの改良により、給水範囲の拡大を図り、また新しい下水道管の敷設、揚水ポンプ場やインターセプターシステムの建設、施設の改良を行うことで、下水道および衛生サービスの提供範囲の拡大を図ることを支援するものです。
・ SDGs への貢献
ゴール6(安全な水とトイレを世界中に )
ゴール 17(パートナーシップで目標を達成しよう)
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