国際NGO「クライメート・ボンド・イニシアチブ(Climate Bonds)」との連携協力協定を締結:気候変動対策分野での知見共有で協力
そしてクリーンに
2025.11.17
独立行政法人国際協力機構(JICA)は、ブラジル時間11月14日、債券(ボンド)市場に資金を動員する仕組みづくりを進めることで気候変動対策に取り組む国際NGOであるクライメート・ボンド・イニシアチブ(Climate Bonds Initiative: Climate Bonds、本部=英国)と連携協力協定を締結しました。
ショーン・キドニーCEO(左)と稲田サステナビリティ推進担当特命審議役(右)
本協定は、気候変動に対して強じんな社会づくりや、脱炭素社会への移行(トランジション)を支える「トランジション・ファイナンス」という金融の仕組みに関して、JICAとClimate Bondsが知識や経験を共有しながら協力していくことを目的としています。
Climate Bondsはこれまで、気候変動対策に役立つ債券の基準づくりや認証制度を通じて、民間の資金を動員する取り組みを進めてきました。今年8月には、Climate Bondsは、「21世紀のための日本・シンガポール・パートナーシップ・プログラム(Japan-Singapore Partnership Programme for the 21st Century:JSPP21)」に基づきJICAとシンガポール政府が実施した「クリーン・エネルギー研修」に講師として参加し、日本のグリーン・トランスフォーメーション(GX)推進戦略や信頼性の高い移行計画の評価方法などを紹介しました。今回、ブラジル・ベレンで開かれている国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)を機に、JICAとClimate Bondsは、今後の連携をさらに深めるために協定を結ぶことになりました。
JICAは、「JICAサステナビリティ方針」の中で、気候変動に強じんな世界を実現するとともに開発途上国の社会全体のトランジションを支援することをを掲げています。本協定を踏まえて、JICAは開発パートナーと連携しながら、開発途上地域でのさらなる貢献に取り組みます。
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