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JICAが出資する信託基金“LEAP2”を通じた支援(海外投融資):パプアニューギニアにおける航空機更新と安全性向上のための融資

#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2025.12.17

2025年12月9日、 JICAが出資する『アジアインフラパートナーシップ信託基金2 (“Leading Asia’s Private Infrastructure Fund 2”: LEAP 2)』を活用し、アジア開発銀行(ADB)が、パプアニューギニアの国営航空事業者Air Niugini Limited(以降、Air Niugini)との間で総額35.8百万米ドルの融資契約に調印しました。このうち、16.8百万米ドルはLEAP2を通じて供与されます。

本案件は、豪州輸出金融公社(EFA)との連携のもとで実施されており、EFAもAir Niuginiとの間で35.8百万米ドルの融資契約に調印しました。

LEAP2とは、アジア及び大洋州地域のADB投融資対象国において、民間セクターが実施する質の高いインフラ案件を対象に出融資を行うことを目的にJICAがADBに出資する最大15億米ドルの信託基金です。LEAP2から資金提供されるプロジェクトには、二酸化炭素排出の削減、エネルギー効率の向上、手頃な価格でアクセス可能な医療、教育、通信サービスの提供等が含まれます。

この融資によって調達された資金は、Air Niuginiによる6機のAirbus A220-100の新規購入に充当され、旧式の航空機の更新及びより安全性が高く、燃料効率の良い航空機の導入を支援します。パプアニューギニアは、地形条件が厳しく陸上輸送手段が限られていることから、同国経済にとって航空輸送は極めて重要であり、Air Niuginiは国内及び海外との接続においても主要な役割を担っています。本融資による新規航空機の導入を通じ、Air Niuginiの運営能力の向上と安全で快適な輸送サービスの提供が見込まれます。また、新規航空機は旧式の航空機に比べて燃料効率が20%以上高く、運送費用の削減や環境負荷の軽減が期待されます。

本案件により、安全性が高く環境負荷の小さい、またライフサイクルコストからみた経済性も高い航空機が導入されることとなり、「質の高いインフラ投資」の推進に貢献します。

また、これにより、SDGsゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

本事業によりAir Niuginiに導入される航空機

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