キルギス向け無償資金協力贈与契約の締結:ナリン川橋梁架け替えを通して安定した地域物流の確保及び円滑化に貢献
2025.12.22
国際協力機構(JICA)は、12月12日、キルギス共和国の首都ビシュケク市にて、同国政府との間で、「カスピ海ルートとの連結性向上のためのビシュケク-オシュ道路ナリン川橋梁架け替え計画」を対象として、無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。当日の署名は、キルギス共和国財務省のアルマズ・バケタエフ財務大臣と、JICAキルギス事務所の西形康太郎所長の間で取り交わされました。
本プロジェクトは、2025年12月開催の「中央アジア+日本」対話(CA+JAD/カジャッド)・首脳会合で宣言された「CA+JAD東京イニシアティブ」に関連し、「カスピ海ルートの円滑化支援を含むコネクティビティ強化」の一部として位置づけられています。法の支配に基づく国際秩序を維持・強化する日本の重要なパートナーである中央アジア地域の安定化と持続的な発展に貢献します。
署名式の様子
事業概要は以下の通りです。
・国名
(対象地域)
キルギス共和国(ジャララバード州)
・事業目的
本事業は、キルギス北部と南部を結びカスピ海ルートとも接続する国際幹線道路であるビシュケク-オシュ道路のうち、ジャララバード州に位置するナリン橋を架け替えることにより、同道の安全かつ安定的な運輸・交通の確保を図り、もってキルギスの安定した物流の円滑化に寄与するもの。
・事業内容
1)施設、機材等の内容:
新橋の建設、現道から橋梁への接続道路。
2)コンサルティング・サービスの内容:詳細設計、入札補助、施工監理
・供与限度額
31億9,000万円
・実施予定期間
57ヵ月(44ヵ月で施設完工予定、詳細設計・入札期間及び機材引き渡し後、1年間の瑕疵期間を含む)
・実施機関
運輸・通信省
・SDGs達成への貢献
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
scroll