ナイジェリア向け事業実施合意文書の締結:現地スタートアップ企業の資金アクセス改善と制度整備を通して、スタートアップ企業の発展とイノベーションによる社会課題解決を支援
2026.03.16
国際協力機構(JICA)は、2月20日、ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャ市にて、同国政府との間で、「社会課題に取り組むスタートアップ企業を支援する環境整備計画」を対象として、事業実施にかかる合意文書を締結しました。当日の署名は、ナイジェリア連邦共和国のアブバカル・アティク・バグドゥ予算・経済計画大臣と、JICAナイジェリア事務所の石亀敬治所長の間で取り交わされました。
署名式の様子
本事業は、JICAとナイジェリア・ソブリン投資機構(NSIA)が共同で資金を拠出し、NSIAを通じてファンドに出資を行うものです。また、スタートアップ企業の持続的な成長に資する制度整備に必要な協力を行い、同国のスタートアップ企業を取り巻く環境(エコシステム)の形成・強化を図ります。これにより、現地の社会課題に取り組むスタートアップの成長を促し、雇用創出、産業多角化、経済成長に貢献します。さらに、日本企業にとっての潜在的パートナーを拡大し、本事業を媒体として日本企業とナイジェリア企業との連携を促進することで、日本企業のビジネス進出に貢献することも目指しています。
また、本事業は、これまでのODAや外交によるJICAや日本への信頼、さらにはJICAが2020年から展開するスタートアップ・エコシステム強化の取り組みであるProject NINJAとの相乗効果といった点をふまえ、本事業を呼び水に、NSIAや他の投資家をLP(Limited Partner:有限責任組合員)として呼び込むことで、民間資金を動員する設計となっています。本事業は、JICAの「民間資金動員促進型スキーム」で実施する案件です。
事業概要は以下の通りです。
・国名
(対象地域)
ナイジェリア連邦共和国(全域)
・事業目的
本事業は、同国の社会課題解決に取り組む現地のスタートアップ企業に対して投資を行うため同国政府が設置するファンドに対してナイジェリア・ソブリン投資機構(NSIA)と共同で資金を拠出するとともにオンショア・ファンド運用環境の整備等を含むスタートアップ企業の持続的な成長に資する制度整備のための必要な協力を行うことにより、同国のスタートアップエコシステムの形成・強化を図り、もってイノベーションによる社会課題解決を通じた持続可能な経済成長のための基盤づくりに寄与する。
・事業内容
ア)ナイジェリア政府が設置するファンドへのNSIAとの共同での資金拠出
イ)コンサルティング・サービス:ナイジェリア政府が設置する投資ファンドの運営に対する助言、スタートアップの事業計画に対する諮問等
ウ)ソフトコンポーネント:ファンド市場形成に関する投資家への啓発、ファンド設立・運営促進のための政府機関の実務能力向上
・供与限度額
31億4,200万円
・実施予定期間
159ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
・実施機関
ナイジェリア・ソブリン投資機構
・
SDGs
達成への貢献
ゴール8(働きがいも経済成長も)
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)
その他のSDGsゴール2(飢餓をゼロに)、3(すべての人に健康と福祉を)、4(質の高い教育をみんなに)、6(安全な水とトイレを世界中に)等(支援するスタートアップ企業の分野による)