フィリピン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:森林火災や違法伐採のモニタリングに衛星データを活用し持続可能な森林管理に貢献
2026.03.17
国際協力機構(JICA)は、2月26日、フィリピン共和国のマニラ首都圏にて、同国政府との間で、技術協力プロジェクト「持続可能な森林管理と保全のための森林モニタリング能力強化プロジェクト」に関する実施枠組みに合意し、討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。当日の署名は、フィリピン共和国のラファエル・ロティリヤ環境天然資源大臣と、JICAフィリピン事務所の馬場隆所長の間で取り交わされました。
式典の様子
JICAフィリピン事務所の馬場所長
本事業は、衛星データを用いたアラートシステムを整備することで、森林火災や違法伐採など、フィリピンにおける森林劣化・減少の要因を早期に検出し、現場での迅速な対応を可能にするプロジェクトです。日本が有する高度な画像解析技術に基づくリモートセンシングを活用することで、これまでの同国森林分野における日本の協力において植林を実施した森林の保全や地域住民と協働した森林管理体制の更なる強化を実現するとともに、同国における温室効果ガス排出削減のためのNDC(国が決定する貢献)の実施を通じた気候変動対策にも貢献します。さらに本事業は、2025年6月のG7カナナスキス・サミットで採択された「カナナスキス山火事憲章」に基づき、山火事の予防・即応に向け、地理空間技術を活用したアラートシステムの整備及び対応能力強化を通じ、世界的な山火事への強靭化向上を目指します。
事業概要は以下の通りです。
・国名(対象地域)
フィリピン共和国(マニラ首都圏、ヌエバ・ビスカヤ州、ヌエバ・エシハ州)
・事業目的
本事業は、フィリピンにおいて、準リアルタイム森林撹乱アラートシステムの開発及び現場の対応力強化を行うことにより、森林モニタリング及び森林管理体制の強化を図り、もって「森林管理事業」の対象地域を含むフィリピンの森林及び植林地の保全に寄与するもの。
・実施予定期間
49カ月
・実施機関
環境天然資源省森林管理局、同省生物多様性管理局
・SDGsへの貢献
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
ゴール15(陸の豊かさも守ろう)