カメルーン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:アグロフォレストリーを通じ、劣化したサバンナと森林ランドスケープの回復に貢献
2026.05.27
国際協力機構(JICA)は、5月21日、カメルーン共和国の首都ヤウンデ市にて、同国政府との間で、技術協力プロジェクト「気候変動緩和と適応に資する農業・森林セクターにおけるランドスケープ回復プロジェクト」に関する実施枠組みに合意し、討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。当日の署名は、カメルーン共和国環境・自然保護・持続可能な開発省のピエール・ヘレ大臣、経済・計画・国土整備省のアラミン・ウスマン・メイ大臣と、JICAカメルーン事務所の奥本将勝所長の間で取り交わされました。
カメルーンは、熱帯アマゾンに並ぶ地球の片肺と言われるコンゴ盆地の構成国です。本事業は、農地開発等により年々森林減少・劣化が進む同国にて、サバンナと森林ランドスケープの回復、森林伐採ゼロのカカオ生産のためのアグロフォレストリー活動の実践を通じ、コミュニティ及び行政官の持続的森林管理にかかる能力強化を図ります。同国は世界第6位の生産量を誇るカカオの主要生産国ですが[1]、その生産の増加が森林伐採の主要な原因の一つとなっています。本事業を通じ、森林伐採を伴わないカカオ生産を実現することは、気候変動対策や生物多様性保全などの地球規模課題への貢献のみならず、日本を含む世界的なカカオ関連製品の安定供給に不可欠な取組となります。
[1] FAOSTAT 2024
事業概要は以下の通りです。
・国名(対象地域)
カメルーン共和国 中央州(ヤウンデ含む)、北部州
・事業目的
本事業は、カメルーン国中央州及び北部州において、劣化したサバンナ及び森林ランドスケープの回復並びに森林伐採ゼロのカカオ生産に焦点を当てたアグロフォレストリーを計画・実施することにより、持続的な森林管理を担うコミュニティ及び行政官の能力強化を図り、もってカメルーン国の森林面積の増加と温室効果ガス排出削減の活動推進に寄与するもの。
・実施予定期間
48ヶ月
・実施機関
環境・自然保護・持続可能な開発省
・SDGsへの貢献
ゴール2(飢餓をゼロに)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
ゴール15(陸の豊かさも守ろう)