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- 西バルカン地域 成長力と魅力に出会う mundi 2019年12月号
- セルビアと日本の友好の印
2両連結の黄色いバス。車いすもベビーカーも、規定内のケージに入れたペットも乗車OK!
今も大切な交通手段
バス、トラム、トロリーバスが行き交うベオグラード市内でときおり見かける黄色いバスには、セルビアと日本の国旗が掲げられている。「地元では、これを"日本バス"もしくは、"黄色いバス"と呼んでいます。2003年に日本から寄贈された93台のバスのうち、ここでは40台のバスが走っています」と話すのは、ベオグラード市交通公社(GSP)幹部のネボイシャ・ゴベダリツァさん。新品だったバスも15年以上経って車内外のあらゆる部分が劣化。順番にメンテナンスに出して部品交換やペンキの塗り替えを行い、大切に使い続けている。ここでは、プロ意識の高い約5,800人のスタッフが働き、公共交通の滞りのないサービスを提供し市民の生活を支えている。
セルビアと日本の国旗。
ベオグラード市内で見かける2両連結の黄色いバス。
120~150人ほど乗車するが、ピーク時には200人になることもある。
2003年の供与から15年以上経つ。さすがに不具合も増えてきたが、スタッフは24時間3シフト制で働き、夕方からは点検、夜には修理作業が行われる。
エンジニアとして32年勤務するミヤイロビッチ・スラヴィシャさん。「点検の際、特にエンジンには細心の注意を払い、異常が見つかれば夜のうちに修理をして、朝の通学・出勤には間に合わせます」。
ベオグラード市交通公社(GSP) ネボイシャ・ゴベダリツァさん
バス約800台、トラム約150台、トロリーバス約90台を所有するベオグラード市交通公社の幹部。「16年前に供与されたバスは、市民の足としてセルビアの経済発展の助けとなりました。金属部分をはじめとする劣化が目立ってきていますが、修理して使い続けます」
ネボイシャ・ゴベダリツァさん(左から2人目)
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