AFRI CONVERSE 2020 #1「躍進するアフリカ:イノベーションとスタートアップの展望」の開催(JICA-UNDP共催)

2020年6月26日

概要

会議名:AFRI CONVERSE 2020 #1「躍進するアフリカ:イノベーションとスタートアップの展望」の開催(JICA-UNDP共催)
開催日:2020年6月26日
主催:国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)
場所:ウェビナー

「AFRI CONVERSE」は、2019年8月に開催されたTICAD7に向けてUNDPが実施してきたアフリカ開発に関係する個人・団体のネットワーキングと意見交換を目的としたイベントシリーズです。この度、TICAD7における議論のフォローアップと2022年開催予定のTICAD8に向けた機運醸成を図るため、JICAとUNDPとの共催にてAFRI CONVERSEを再開しました。

第1回目の今回は、TICAD7の主要アジェンダの1つであったアフリカにおける経済の構造転換とビジネス・投資促進に着目し、アフリカのスタートアップへの投資や支援を行う企業・機関からパネリストを招き、アフリカにおけるイノベーションをテーマに議論しました。パネリストそれぞれの事業の紹介に加え、アフリカのスタートアップの現状や拡大に向けた課題、新型コロナウィルス感染拡大の影響やイノベーションの貢献について等、最新の情報を織り交ぜながら今後の展望について意見交換しました。

今回は初めてのオンライン開催となりましたが、日本・アフリカの様々なセクターから約270人の参加があり、参加者からも多くの質問が寄せられテーマに対する関心の高さがうかがえました。

プログラム

冒頭挨拶

  • JICA アフリカ部長 加藤隆一

対話型セッション

パネリスト

  • JICA 経済開発部 民間セクター開発グループ 児玉顕彦
  • デロイトトーマツコンサルティング合同会社 中東・アフリカビジネス開発リーダー ジェームス・クリア氏
  • アジアアフリカインベストメントアンドコンサルティング(AAIC) ダイレクター 半田滋氏
  • UNDP ケニア事務所 Accelerator Lab キャロライン・キアリエ氏

モデレーター

  • UNDP駐日代表 近藤哲生氏

質疑応答

内容

冒頭、加藤JICAアフリカ部長から、TICAD8に向けてアフリカ開発についての意見交換とネットワーク強化を進めるためにも、UNDPとAFRI CONVERSEを共催する旨、また、第1回目のテーマとしては民間セクターの発展のためにも、また新型コロナウィルス対策を進めるためとしても、これまで以上にイノベーションが求められている旨を述べました。

JICAの児玉職員は、アフリカでスタートアップ支援を行う意義として雇用創出、社会課題の解決、イノベーションに対する期待を挙げ、支援の一例として、2020年1月に始動したビジネス・イノベーション創出支援活動「Project NINJA(Next Innovation with Japan)」を紹介しました。

デロイトトーマツコンサルティング合同会社のクリア氏は、現在アフリカのスタートアップシーンではデジタルソリューションに勢いがあると述べ、電子決済、デジタルプラットフォーム(eコマースやeビジネス)、ロジスティクスの分野のスタートアップを紹介しました。また、そのようなスタートアップの拡大やイノベーションの発展にはインターネットアクセスの拡充が不可欠であると強調しました。

AAICの半田氏は、同社のファンドが投資対象としている医療分野のスタートアップ企業の事例を紹介し、中国や日本企業による投資が活発になることでアフリカのエコシステムも多様化してきていると述べました。また、新型コロナウィルス感染拡大により、2020年第2四半期はアフリカのスタートアップ向け投資市場の投資額・件数ともに低下し、不確実性のもとでの投資状況に変化が見られていることを説明し、投資側としてはリスク緩和としてのパートナーシップが重要だと述べました。

UNDPケニア事務所のキアリエ氏は、携帯電話やモバイルマネーの普及、政府の支援などを背景として、ケニアでもイノベーションエコシステムが形成されつつあるとし、現在のトレンドとして、オンラインプラットフォーム、コンタクトレス決済、バーチャル人事、顧客データなどを挙げました。

最後に、近藤UNDP駐日代表から、今回の議論ではアフリカの民間セクターの様々な可能性が紹介されたとし、TICAD7で取り上げられたイノベーションはTICAD8に向けても引き続き重要であろう旨を述べ、セミナーを終えました。

関連リンク

【画像】

イベントの様子