1150人が参加「世界が注目 アフリカ新興テック」を開催!

掲載日:2020.11.05

イベント |

世界的にデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速するなか、テクノロジーを活用した新ビジネスで注目されるのがアフリカです。社会的課題の解決を目指して、数多くの若い起業家がスタートアップを立ち上げており、米欧からの投資も活発化しています。本セミナーでは、リープフロッグ的に拡大するアフリカのテックマーケットについて、有識者からの講演、参加者からの質問・投票などを交えて、現地スタートアップの実例を中心に議論しました。アフリカ諸国から3名の起業家もオンラインで登壇しました。企業経営者や投資家をはじめとする約1150名の参加者があり、アフリカのスタートアップへの関心の高さが伺えました。

当日のセミナーのアーカイブ映像はこちらからご覧いただけます。

概要

イベント名:世界が注目 アフリカ新興テック
主催:株式会社日本経済新聞社コンテンツユニット
協賛:独立行政法人国際協力機構(JICA)
日時:2020年11月5日(木)14:00~15:30
参加人数:約1150名

主な参加者

登壇者

渋澤健氏:コモンズ投信会長 経済同友会幹事
渡邊剛氏:Mobility 54 Investment SAS社長 豊田通商トヨタアフリカ自動車部
不破直伸氏:国際協力機構(JICA)スタートアップ・エコシステム構築専門家

モデレータ

下田敏氏:日本経済新聞社 メディアビジネス企画開発室シニアプロデューサー

内容

第一部の冒頭では、下田氏から渋澤氏へのインタビュー形式で「アフリカのマクロ経済とテックマーケット」について議論されました。渋澤氏は、「論語と算盤」を例に、良き社会的インパクト(社会的課題の解決)と経済的リターンが両立する「インパクト投資」という考え方が求められているとして、アフリカ大陸に前例をつくっていく大事なタイミングだと指摘しました。その後、Mobility 54の渡邊氏は「現地テックマーケットと日本企業の投資動向」について解説し、MaaS(Mobility as a Service)をターゲットとした投資ビジネスを展開している同社の使命として、アフリカの社会課題を解決しつつ、豊田通商グループのアフリカ事業を推進していきたいと抱負を述べました。JICAの不破氏は「JICAの起業家支援事業」について解説し、途上国から優れた製品やサービスが先進国へ「逆」輸入される「リバースイノベーション」が起こっていると指摘しました。

第二部では、アフリカのスタートアップ事例を解説した後、アフリカからオンラインで3名の起業家が登壇しました。ウガンダのSPOUTS of Water社CEO のDaniel Yin氏からは、安全な水へのアクセスを向上させるための浄水器の開発、ケニアのData integrated社CEO のMary Mwangi氏からは、ケニアの公共交通産業のオペレーションを改善するシステム化事業、南アフリカのRecoMed社CEOのSheraan Amod氏からは、医療サービス改善につながる医者のオンライン予約システムの開発・遠隔診療サービスなどについての紹介や質疑応答が行われました。

最後に総括として、渋澤氏より、2020年は変革の時代で、日本からアフリカへの新しいお金の流れをつくり新しい技術を支援する、つまりは「新しい意識を持った人材を輩出するエコシステム」の重要性が指摘されました。

今後もJICAは、Project NINJAを中心に、With/Afterコロナの環境において、新たなテクノロジーの開発や、既存のテクノロジーを活用したソリューションの提供を目指す、アフリカ・スタートアップの成長支援を推進していきます。

また、JICAと日本経済新聞社は2021年2月26日(金)にアフリカビジネスコンテスト「NINJA Business Plan Competition in response to COVID 19」の決勝戦をウェビナーにて開催予定です。アフリカ地域19か国、2,713社の企業から厳しい選抜を潜り抜けた、約10社がピッチを行います。詳細は追って日本経済新聞社ウェブサイト、JICAウェブサイト/Facebookで告知致します。皆さまのご参加をお待ちしております。

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下田氏(左)から渋澤氏(右)へのインタビュー

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渋澤氏

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ディスカッションの様子 左から下田氏、渋澤氏、渡邊氏、不破氏

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アフリカからの登壇者