バングラデシュ投資セミナー開催報告

2021年2月2日

2月2日(火)、国際協力機構(JICA)はバングラデシュ投資開発庁(BIDA)、経済特区庁(BEZA)、駐日バングラデシュ大使館、日本貿易振興機構(JETRO)ダッカ事務所と「バングラデシュ投資セミナー」をオンラインで実施しました(JETROダッカ事務所と機構は共催機関)。セミナーには172名が参加し、バングラデシュ国の経済概況、投資環境・制度、経済特区の整備状況、コロナ禍の経済的影響と回復状況、さらに現地にて活躍されている本邦企業の経験共有などについて情報が提供されました。

本セミナーは開催当日録画され、一部編集の上、以下ウェブサイトにて配信中です。

セミナー概要

冒頭の開会挨拶では、駐日バングラデシュ大使、在バングラデシュ日本大使、バングラデシュ首相府 首席秘書官より、バングラデシュ独立後来年で50年目の節目を迎える日本との友好関係に謝辞が述べられるとともに、コロナ禍のなか力強い成長を見せるバングラデシュ経済の下、経済関係の一層の深化とバングラデシュ産業の多様化に向けて本邦企業に対する期待が伝えられました。

最初に講演したBIDAからは、近年の外国直接投資の動向に始まり、バングラデシュの魅力、投資環境・制度、コロナ禍におけるBIDAの取り組み、投資が期待される有望業種、許認可手続きのオンライン化を含むBIDAによる投資家向けサービスについて説明がなされました(注1)。BEZAからは、経済特区への投資動向、入居企業向け優遇措置、ワンストップサービス(OSS)による許認可サービスとともに各経済特区の開発・運営状況について最新の情報が提供されました(注2)。経済特区のうちJICAによる資金協力も活用のうえ整備が進められているアライハザール経済特区については、同経済特区の開発事業会社であるBangladesh SEZ Ltd.より概要や特徴、現在の整備状況について詳細な情報が提供されました(注3)。

続けてバングラデシュに進出済みの代表的な本邦企業から事業の紹介と操業上の課題について発表がありました。ITビジネスを展開するモンスターラボ・バングラデシュ様からは、同社におけるバングラデシュの位置づけに触れたうえで、優秀なエンジニア人材の豊富さ、ならびにIT産業に対する魅力的な優遇措置について強調されました。JETROダッカ事務所からは、バングラデシュは近代化が進み既に安定的な経済成長の段階にあること、輸出指向に加えて内需指向の投資ポテンシャルが高いことが強調された後、コロナ禍のビジネス活動への影響と回復の状況、進出済みの本邦企業の7割が再渡航済みである点を含め本邦企業の現状について情報共有されました(注4)。

次いで、BIDA長官ならびにBEZA長官よりセミナー開催にあたっての関係者の協力に対する謝辞が寄せられました。BIDA長官は、日本を含む外国投資家と対話を重ねコロナ禍のなか外国企業が事業を継続できるよう善処を図りつつ投資環境についても改善に取り組んでいること、本邦企業向けにヘルプデスクを用意していること、を付け加えられました。BEZA長官からは、経済特区やインフラの整備を通じバングラデシュの投資環境を変え、アライハザール経済特区を始め早期の整備を実現する旨が表明されました。

最後にJICAよりセミナーに登壇・参加された方々への謝辞を以て閉辞が寄せられ、本邦企業のバングラデシュでのビジネス展開への期待と継続的な支援の意思が示されました。

セミナー後は希望者に対して個別面談会の機会が設けられ、14の企業・団体の参加を得ました。BIDA、BEZA、JETROダッカ事務所、バングラデシュSEZ Ltd.の各機関に応対いただき、参加者ならびに応対者の双方より有益な機会であったと好評を得ました。

JICAでは今後も日本企業からの関心の高い地域を中心に、コロナ禍で情報収集や渡航が困難な状況下における途上国への進出を後押しするために、今回の様なセミナー等の実施を支援していく予定です。

資料