3月3日/3月25日:マレーシアで初となるJICAチェアを開催!

2021年3月25日

概要

会議名:マレーシアにおけるJICAチェア(マレーシア日本国際工科院(MJIIT)、国立マラヤ大学)
開催日:2021年3月3日(MJIIT)、2021年3月25日(マラヤ大学)
主催:(MJIIT)JICA・MJIIT日本研究センター共催、(マラヤ大学)マラヤ大学日本研究センター・JICA共催
場所:オンライン(MJIIT:Webex、マラヤ大学:Microsoft Teams)

主な参加者

MJIIT

アリ・セラマト マレーシア日本国際工科院(MJIIT)院長、後藤雅史 教授、ウイラ・ジャザイル 教授、萱島信子 JICA理事、瀧澤征彦 JICAマレーシア事務所長

マラヤ大学

ナスルディン・ビン・アヒール マラヤ大学東アジア研究科日本研究センター(MJRC)所長、ギータ・ゴヴィンダサミィ マラヤ大学東アジア研究科講師、田中明彦 政策研究大学院大学(GRIPS)学長、山田順一 JICA副理事長、瀧澤征彦 JICAマレーシア事務所長

背景・目的

JICAは開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年から「JICA開発大学院連携プログラム」を実施しています。この一環として、開発途上国各国のトップクラスの大学などを対象に、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げることを目的とした「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を実施しています。
2021年3月に、マレーシアで初となるJICAチェアの特別講義をマレーシア日本国際工科院(MJIIT)及び国立マラヤ大学で開催しました。
MJIITは高い生産性と競争力を有する人材育成を目的に日本の協力も得て設立された大学・大学院であり、日本型工学教育を取り入れた教育・研究を行っています。マラヤ大学はマレーシア日本研究センターを有し、マレーシアにおける日本研究をリードしてきた存在です。いずれの大学も日本についての関心が高い教員・学生が集まっており、JICAチェアの開催に至りました。

内容

各特別講義では、各大学の日本研究センターなどの大学関係者(学部生、大学院生、教員など)を対象とし、ビデオ教材「日本の近代化を知る7章」を活用したパネルディスカッションをオンラインにて実施しました。

MJIIT

MJIITではJICA萱島理事を特別講師に迎え、「日本の工学教育・研究」をテーマに実施しました。「日本の近代化を知る7章」の第5章「日本の教育の近代化」を上映後、JICA萱島理事から明治維新後から現代までの日本の工学教育の変遷、また、日本における工学研究者の育成の現状及び課題について補足説明が行われました。また、パネルディスカッションでは、MJIITのウイラ・ジャザイル教授及び後藤雅史教授より、日本の工学教育研究の特徴について、ご自身の留学・研究経験と比較しながら、意見交換がなされました。学生からはMJIITでも導入されている「先輩・後輩」による学生同士の指導環境及び日本の学校経営の実態等の質問が出され、日本型工学教育の実態への関心の高さが伺えました。

マラヤ大学

国立マラヤ大学で「戦後の東アジアにおける国際関係と日本の戦後政治」をテーマに、政策研究大学院大学(GRIPS)の田中明彦学長及びJICA山田副理事長をゲストに迎えて行いました。「日本の近代化を知る7章」の第3章「戦後日本の政治外交」を上映後、田中学長より日本の外交政策、国際関係の変化やコロナ禍も踏まえた最近の動きについて講義が行われ、パネルディスカッションではJICA山田副理事長より日本のODA支援がマレーシアの成長を支え、マレーシアの東方政策による人材育成の効果と併せて現在のマレーシアの経済的発展に貢献したことを、データを示しながら具体的に説明されました。参加者からは「太平洋戦争後の日本の経済復興やODAの歴史について理解できた」といった声が聞かれ、日本のODAについて多くの質問が出ました。また、日本の少子化に対する政策対応にかかる質問が出る等、現在日本が直面している課題への関心の高さも伺えました。

マレーシアでの初のJICAチェアはいずれも盛況に終わり、今後更なる実施も期待されます。JICAは、引き続き日本の開発経験を学ぶ「JICAチェア」を推進し、開発途上国の人材育成に貢献します。

関連リンク

【画像】

MJIITでの特別講義の様子

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マラヤ大学での特別講義の様子