廃棄物最終処理場管理の現状に関する地域セミナーを開催(ドミニカ共和国)

掲載日:2021.11.19

イベント |

概要

会議名:廃棄物最終処理場管理の現状に関する地域セミナーを開催(ドミニカ共和国)
開催日:2021年11月17日(水)~2021年11月19日(金)
主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)、ドミニカ共和国環境天然資源省
場所:オンライン

主な参加者

ドミニカ共和国側:

環境天然資源省
大統領府戦略・特別プロジェクト局(PROPEEP)
ドミニカ共和国産業協会(AIRD)
ドミニカ地方自治連盟(LMD)
経済企画開発省(MEPyD)
ドミニカ地方自治連合(FEDOMU)
ドミニカ特別区協会(FEDODIM)
など

近隣国側:

エルサルバドル国環境天然資源省
コスタリカ国保健省
ニカラグア国環境天然資源省
ペルー国環境省
ホンジュラス国天然資源環境省

背景・目的

JICAとドミニカ共和国環境天然資源省は、2020年11月に「ドミニカ共和国全国廃棄物管理制度・能力強化プロジェクトフェーズ2」を開始しました(通称:FOCIGIRS II)。FOCIGIRS IIでは、上位目標として「環境天然資源省と主要連携機関の調整・指導・支援を通じて、最終処分場の管理が改善し、持続的に運営される」を掲げており、国家廃棄物管理計画の提案を含め、最終処分場の管理改善に資する技術協力が実施されています。

FOCIGIRS IIでは、廃棄物管理一般法に基づき、新規最終処分場の計画プロセス策定及び、既存最終処分場の閉鎖、リハビリ、運営に関するガイドラインとマニュアルを提案する予定です。今回は、近隣5か国の経験や現状を学ぶため、地域セミナーが開催されました。

内容

今回の広域セミナーでは、最終処分場に関するガイドラインやマニュアルを整備し実用化しているコスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、ペルーや、ドミニカ共和国と同様に最終処分場に関するガイドラインやマニュアルが未整備なニカラグアが参加し、各国の最終処分場管理の現状及び最終処分場に関する規則について経験が共有されました。日本人専門家からも、日本の事例が紹介され、各国の発表に対して活発な質疑応答がなされました。また、ドミニカ共和国内の関係者と各国参加者が意見交換を行うパネルディスカッションも実施されました。

参加者からは、"広域セミナーの開催はまさにタイムリーであり、近隣諸国の最終処分場の改善状況を知り得たことは大変有意義だった"や"これから達成すべき目標は大いにあるが、未来の世代のため協力し達成したい"といった感想が寄せられ、ドミニカ共和国の廃棄物管理を改善する上で非常に重要な役割を果たしたと考えられます。

また、ドミニカ共和国の主要な関係機関が本セミナーに参加することで、ドミニカ共和国が一丸となり今後の活動を推進していく機会となりました。

今回の広域セミナーでは、セミナーの内容や各国関係者への参加依頼、当日までの準備・運営を環境天然資源省が主体となり実施しました。それにより、部署や国をまたいだイベントの企画調整能力や、参加者である国内関係機関や各国関係者との関係構築も醸成される機会となりました。

今回の広域セミナーが参加者にとって学びの多い機会となり、セミナー終了後も各所関係機関との関係が続き、地域全体の廃棄物管理が強化されることが期待されます。

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ドミニカ共和国の近隣に位置する5か国の廃棄物管理機関が参加した

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ドミニカ共和国の会場と5か国をオンラインで結んだ

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日本人専門家から日本の最終処分場管理の事例を紹介した

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カウンターパートも熱心に取り組んだ

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ドミニカ共和国環境天然資源省大臣から本セミナー開催への感謝と期待が述べられた

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参加にとって有意義な広域セミナーとなった