JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第9回を開催「下水モニタリングによるCOVID-19把握は有用か?」

掲載日:2021.11.22

イベント |

概要

会議名:JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズ第9回
開催日:2021年11月22日
主催:JICA
場所:オンライン

主な参加者

スピーカー:

本多 了 氏(金沢大学 地球社会基盤学系 准教授)
北島 正章氏(北海道大学 大学院工学研究院 環境工学部門 准教授)
井原 賢 氏(高知大学 教育研究部自然科学系農学部門 准教授)

モデレーター:

磯野光夫氏(JICA 国際協力専門員)

背景・目的

COVID-19パンデミックの収束が未だ見えない中、このような先行き不透明な困難を乗り越えていくために、日本は「誰の健康も取り残さない」ことを目標に掲げました。JICAはパンデミックや健康危機への対応に向け、パートナーである低中所得国において、治療、警戒、予防の強化に包括的に取り組んでいきます。これにより、世界の人々の命と健康を守り、感染症に負けない強靭な社会を作っていくことに貢献します。

決定的な解決策が見いだせていない中、最新の研究や現場で培われてきた知見・経験を世界と共有していくことは非常に重要です。JICA COVID-19-日本の経験を共有する-ウェビナーシリーズでは、日本でその分野の第一人者の専門家をスピーカーとしてお呼びし、それぞれの分野での最新の知見・経験を世界へ発信・共有していきます。

内容

第9回ウェビナーでは、将来の感染症流行サーベイランスにも役立つ研究として、また今後各国で実装していくことが望ましい仕組みとして感染症の下水モニタリングを取り上げました。無症状者が多く、さらに発症前に人に感染させる感染症であるCOVID-19の流行の実態を把握することは容易ではありません。そこで、下水からのコロナウイルス検出に関する調査研究の動きが世界で広がっています。下水モニタリングによる新型コロナウイルス検出の意義、最新の研究知見、日本発の技術・検査手法の有効性などをご紹介いただきました。

世界46か国及び地域から222名の参加があり、下水モニタリングの利点や適切なサンプリング取得や分析方法、及びLMICs諸国における利用の可能性など、多くの質問が寄せられ、活発な議論が展開されました。下水モニタリングは、早期の感染状況の把握に役立ち、個人に対するPCR検査より低コストで実施可能なため、多様な国々での利用の可能性について言及されました。

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ウェビナーの様子(本多 了 氏)

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ウェビナーの様子(北島 正章氏)

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ウェビナーの様子(井原 賢 氏)