第2回ブルガリア・ソフィア大学での短期集中講座(JICAチェア)成功裡に終了

掲載日:2021.12.20

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2021年12月20日、ブルガリアのソフィア大学日本研究学科で実施している日本の開発経験を学ぶ短期集中講座(JICAチェア)の最終回が実施されました。本講座では全9回の講義の内、初回※、第6回、最終回に日本人講師による特別講義を実施し、初回及び最終回には、アラバジエヴァ駐日ブルガリア共和国大使も参加され、同窓の後輩学生へのあたたかい激励のメッセージをいただきました

(注)初回講義については以下リンクにて詳細を掲載しています。

”日本の近代化と教育について“JICAチェア特別フォローアップ講義(第6回)
JICA緒方貞子平和開発研究所 萱島信子研究所顧問

2021年11月29日に実施した萱島研究所顧問による特別フォローアップ講義では、DVD教材「日本の近代化を知る7章」の第5章「日本の近代化と教育」の放映に加え、道徳、体育教育や課外活動などの日本型学校教育の特徴や日本の学校教育の今後の課題などについて講義を行いました。学生からは日本の識字率の高さや女子教育、教育の歴史など多様な分野に質問が寄せられる等活発な質疑応答が行われました。

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萱島研究所顧問による講義の様子

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学生たちの様子

“How the society and health care systems in Japan have been changing through demographic transition”(最終回)
JICAチェア特別講義 JICA人間開発部 戸邉誠国際協力専門員

戸邉国際協力専門員の特別講義では、日本の人口動態と皆保険制度を軸に日本の近代化及び少子高齢化問題などについて講義を実施しました。その後の質疑応答では、近代化に伴う都市圏の人口増加が人口動態に与える影響や、少子高齢化と文化の関係性についての質問・コメントが寄せられるなど、活発な意見交換が行われました。

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戸邉専門員(左上)による講義の様子

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学生たちの様子

第2回ソフィア大学短期集中講座(JICAチェア)の概要(全9回)

ソフィア大学でのJICAチェアは、2021年10月に開講し、ビデオ教材「日本の近代化を知る7章」(DVD)を用いてソフィア大学の講師が授業を行うことに加え、日本人講師による特別講義を含めて全9回の講義を実施しました。講座実施後には、ソフィア大学日本研究学科長で本講義の担当講師であるペトコバ教授より来学期以降改めてディカッション形式や広く参加者を募って再度特別講義を実施頂きたい旨が寄せられるなど好評のうちに講座が終了しました。

JICAは今後も中東欧地域における日本研究の拠点の一つであるソフィア大学と協力し、日本の開発経験を学ぶ機会提供に取り組んでいきます。

日付 内容
1 10月25日 (特別講義)“Japan’s International Development Cooperation:its characteristics and historical background”(国際大学 加藤教授)
2 11月1日 第1章「明治維新:日本近代化の原点」(DVD)
3 11月8日 第2章「政党政治の盛衰」(DVD)
4 11月15日 第3章「戦後日本の政治外交」(DVD)
5 11月22日 第4章「経済成長と日本的経営」(DVD)
6 11月29日 第5章「日本の近代化と教育」(DVD&フォローアップ講義)
(JICA 萱島研究所顧問)
7 12月6日 第6章「『アジアと日本』から『アジアの中の日本』へ」(DVD)
8 12月13日 第7章「日本の国際協力」(DVD)
9 12月20日 (特別講義)“How the society and health care systems in Japan have been changing through demographic transition”(JICA 戸邉国際協力専門員)