2022年1月19日・20日:南部アフリカ諸国の防災主流化・広域連携に向けたワークショップ

掲載日:2022.01.20

イベント |

概要

会議名:南部アフリカ諸国の防災主流化・広域連携に向けたワークショップ
開催日:2022年1月19日(水)~1月20日(木)
主催:JICA、モーリシャス政府共催
場所:オンライン開催。モーリシャス、モザンビーク、ジンバブエでは会場を設置。

主な参加者

登壇者

モーリシャス(国家災害リスク軽減管理センター、気象局)、モザンビーク(復興庁、国家災害対策局、ベイラ市役所)、マダガスカル(国家防災局)、南アフリカ(ノースウェスト大学)

参加者

対象各国の防災関係機関(モーリシャス37名、モザンビーク10名、マダガスカル7名、マラウイ10名、ジンバブエ22名、南アフリカ2名、コモロ2名)

背景・目的

近年、南部アフリカ地域では、気候変動により洪水や大型サイクロンの被害が発生している。これを受けて、JICAは2021年1月から2022年3月にかけて「南部アフリカ地域防災プロジェクト研究」を実施。南部アフリカ地域8カ国(マダガスカル、モーリシャス、モザンビーク、マラウイ、ジンバブエ、南アフリカ、コモロ、セーシェル)の自然災害リスクや防災に係る計画・体制等を調査し、今後の防災協力について検討を行っている。また、本プロジェクト研究では、2019年3月に発生した大型サイクロン・イダイをきっかけにモーリシャス政府が設立した南部アフリカ地域の「防災プラットフォーム」を活用した域内の連携強化を進めている。

「南部アフリカ諸国の防災主流化・広域連携に向けたワークショップ」は、2022年1月19日から2日間、南部アフリカ地域各国の防災関係者をオンラインでつなぎ、知見の共有、連絡・相談が容易にできる関係づくり、地域全体の防災能力強化のための体制構築を目的として開催した。

内容

ワークショップ初日は、モーリシャス政府による防災及び地域連携の重要性に関する講義から始まり、「モザンビークにおけるサイクロン・イダイ被災地域強靭化事業を例に考える自然災害からの復旧・復興にかかる教訓」、「日本の防災事前投資の考え方」、「防災主流化・防災能力強化につながる広域連携の在り方」の3つをテーマに、各国の防災関係者から知見の共有が行われた。

2日目はグループディスカッションを行い、南部アフリカ地域における防災に向けた広域連携について活発な議論が交わされた。参加者からは、各国の防災における能力・体制不足などが指摘され、モーリシャスや南アフリカ等、防災分野の知見や人材を持つ国を中心とした研修のアイデア等が出た。

参加国は、島嶼国、沿岸国、内陸国という異なる地域特性を持ち、災害リスクや被害傾向も同じではないが、サイクロンや洪水等の共通の災害リスクがあり、自然災害に対して脆弱である。本ワークショップを通して参加国の防災に関する共通認識が図られ、今後、南部アフリカ地域の防災分野の連携や、気候変動に対応する取り組みが前進することが期待される。

資料

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日本の防災事前投資に関する講義

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モーリシャス会場におけるディスカッションの様子

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運営チーム及びモーリシャス会場参加者の集合写真