チュニジア国立行政学院(ENA)の「JICAチェア・フォローアップ講座」にてTICAD8について講義

掲載日:2022.04.27

イベント |

概要

会議名:チュニジア国立行政学院(ENA)の「JICAチェア・フォローアップ講座」にてTICAD8について講義
開催日:2022年4月27日(水)
主催:JICAとチュニジアの国立行政学院(ENA:Ecole Nationale d'Administration de Tunis)との連携
場所:チュニジアのチュニス

主な参加者

登壇者:ラビディENA学長、清水日本大使、上野JICAチュニジア事務所長、メジャイ同事務所員など
参加者:ENAの学生約50名、チュニジア外務省から数名など

背景・目的

JICAは、開発途上国における将来のリーダーの人材育成として「JICA開発大学院連携プログラム」を実施しており、この一貫として海外大学等において日本の開発経験を学ぶ機会である「JICAチェア」を実施しています。

チュニジアでは、2021年12月に政府等の幹部候補生を育成するENAにおいて「JICAチェア」を開始し、これまでに3回の短期集中講座を実施しています(田所慶応大学教授、伊丹国際大学長、萱島JICA緒方研究所顧問が講義)。

これら講義に対するENA生の評価は総じて高く、ENA生からは、2022年にチュニジアがホスト国となるTICAD8などについて追加の講義依頼がありました。これを受け、今回、JICAチェアのフォローアップとして、在チュニジア日本大使館の協力も得てTICAD8についての講義を実施しました。

内容

冒頭、ラビディENA学長および上野JICA事務所長から、ENAにおける「JICAチェア」の意義や今回のフォローアップ講義に至る経緯などについて説明がありました。

これに続き、清水日本大使から、在チュニジア日本大使館作成のTICAD広報動画を投影した後、TICADはオーナーシップとパートナーシップを重視している、チュニジアの会議ではなくアフリカの会議である、だからこそチュニジアには「アフリカのゲートウェイ」として様々な可能性がある、8月に開催されるTICAD8ではコロナ禍やウクライナ危機からの復興などが議論されるであろう、などと講義を行いました。

次に上野所長から、JICAの紹介の後、TICAD7を事例に、会議後には参加者による宣言とともに日本政府からアフリカに対する取組みが発表されており、JICAはこれに基づいて経済・社会・平和と安定の3分野におけるアフリカへの協力を進めている、チュニジアにおいてもカイゼンやABEイニシアティブ等の協力を進めている、などと講義を行い、最後にチュニジアにおけるJICA事業紹介動画の投影を行いました。加えて、ENAの卒業生であるメジャイJICA事務所員から、ENA在学中に日本を訪問して関心を持ち、環境省を経て今はJICA事務所で働いており、JICAチェアなどを通して日本や自身の経験を伝えていきたいなどと紹介がありました。

質疑応答では、TICAD8を契機にチュニジアへの投資を促進する方策などについて質問があり、清水大使、上野所長、メジャイ所員がこれらに回答しました。本講義にはチュニジアの外務省からも複数名が参加し、また現地報道もなされるなど、TICAD8の広報機会にもなりました。

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清水日本大使による講義

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上野JICA事務所長による講義

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メジャイJICA事務所員による回答

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閉会時のENAの教授による挨拶