2022年10月4日~5日:カイゼンがいかにアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)に資するかを議論。「アフリカ カイゼン年次会合」を開催

掲載日:2022.10.05

イベント |

概要

会議名:アフリカカイゼン年次会合
開催日:2022年10月4日(火)~5日(水)
主催:アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)・カメルーン政府・JICA共催
場所:カメルーン(ヤウンデ)

主な参加者

会合にはオンラインを含めて20か国より約250名が参加。カメルーンからは中小企業・社会経済・手工業省大臣、中小企業振興庁長官、ヤウンデ市長などが参加。また、各国のカイゼン推進機関並びにアフリカ生産性機構(PAPA)、有識者、ドナー関係者、高岡カメルーン日本大使が現地で参加。JICAからは井本理事、本間国際協力専門員ほかが出席。オンラインでは、JICAプロジェクト関係者、ドナー、有識者、企業関係者が視聴。

背景・目的

アフリカ・カイゼン・イニシアティブ(AKI)は、2016年第6回アフリカ開発会議(TICADVI)におけるカイゼン・イニシアティブのアフリカ全体への推進表明を経て、AUDA-NEPADとJICAが2017年に開始した10年間のイニシアティブ。
関係者間の議論やネットワーキングを通じ、カイゼンを実施する政策的な意義、各国での知見・教訓を共有し、カイゼンの理解を深め、今後の活動方針を検討することを目的に、年次会合を実施している。これまでに2016年(エチオピア)、2017年(ケニア)の知見共有セミナー、2018年南アフリカ共和国開催から年次会合化し、2019年チュニジア、2020年オンライン開催、2021年タンザニアにてハイブリッド開催実績がある。

内容

1.AKIアクションプランの進捗及び各ワーキンググループ(WG)の活動報告

AKIでは、5つのワーキンググループが形成され、それぞれ認証システム構築、コンサルタント育成カリキュラム、KPIの設定、年次会合の組織化、広域・第三国協力の中核拠点を担う Center of Excellence機能の強化と言ったテーマに取り組んでいる。
各グループより、認証ガイドラインの作成、標準的な成果指標の提案、カリキュラム策定のための現状分析結果が報告され、活動がアクションプランに沿って進展していることが確認された。

2.PAPA・AUDA-NEPAD・JICAによるパネルディスカッション

「カイゼンがいかにアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)に資するか」をテーマに、PAPA、AUDA-NEPAD、JICA間でパネルディスカッションを実施。JICAからは本間国際協力専門員が登壇し、AfCFTA推進のためには更なる産業開発と貿易振興が重要となることやASEANの取組が参考になる点に言及。国際貿易の推進が重要である点が議論された。

3.カイゼンに関するカメルーンにおけるグッドプラクティス共有

カメルーンのカイゼンモデルとして、民間セクターのコンサルタントと連携しながらBDS提供を行っていること、マーケティングや広報活動に積極的に取り組んでいること、国連機関など他の開発パートナーによるプロジェクトでカイゼンコンサルタントが活躍していることなどが共有された。

4.第4回アフリカカイゼンアワード(カイゼンに取り組む現地企業を表彰)

アフリカ9か国から18社の応募があり、国内外の有識者からなる審査委員会の審査を踏まえて、大企業部門では、最優秀賞はチュニジア企業、優秀賞はモーリシャス企業が受賞。中小企業部門では、最優秀賞はカメルーン企業、優秀賞はケニア企業が選出された。

部門 企業名 国名
大企業部門 OUTSTANDING PHOENIX MECANO ELCOM チュニジア
大企業部門 EXCELLENT Archemics Ltd モーリシャス
中小企業部門 OUTSTANDING MAKO INDUSTRIES SA カメルーン
中小企業部門 EXCELLENT Kega Fashions Ltd ケニア

資料

Day 1

Day 2

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カメルーン カイゼンプロジェクト関係者

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アフリカカイゼンアワード受賞式

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集合写真