リビアの若手企業家他にチュニジアを通して「常に向上を目指す日本の『カイゼン』」が伝わる(JICA・WFP・チュニジア政府による連携)

掲載日:2023.03.10

イベント |

概要

会議名 リビア向け「カイゼン」ワークショップ(JICA・WFP・チュニジア連携)
開催日 2023年2月27日~3月3日(第1グループ)および同年3月6日~10日(第2グループ)
主催 JICAチュニジア事務所およびWFPリビア事務所(注)加えてチュニジア産業・エネルギー・鉱業省(以下産業省と略す)の協力を得たもの
場所 チュニジア・チュニス

主な参加者

在リビア日本大使館臨時代理大使 天寺祐樹
JICAチュニジア事務所長 上野修平
WFPリビア事務所副代表 三澤康志
チュニジア産業省 国家品質・生産性プログラム管理長(以下UGPQPと訳す)ズハイエル・マクルフィ
ワークショップ参加者は、リビア東部・西部・南部からの零細企業の若者、3省庁の代表(外務省・労働省・地方自治省)およびWFP事業関連NGOスタッフの約計40名

背景・目的

2021年12月、UNDPリビア事務所が、リビア企業等のためのカイゼン研修を企画し、JICAチュニジア事務所とチュニジア産業省がこの実現に協力し、約30名ほどに対して研修を実施しました。それから約1年後、関係者からの同研修の継続実施の要望が高かったことから、JICAチュニジア事務所がWFPリビア事務所に相談し、またチュニジア産業省とも調整し、今回のJICA・WFP・チュニジア連携の「カイゼン」ワークショップに至りました。

内容

第1グループのワークショップ初日の開会式では、天寺在リビア日本臨時代理大使、マクルフィUGPQP室長、三澤WFPリビア副代表、上野JICAチュニジア所長が挨拶をしました。上野所長からは、本ワークショップはチュニジアに対するJICAの長年のカイゼン分野の協力成果を土台にしていること、同協力では多くのチュニジア企業が生産性向上などを実現したこと、そのような成果が本ワークショップを通じてリビアに拡大することを期待しているなどと挨拶がありました。

ワークショップでは、「5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)」から始まり、「ムリ」「ムダ」「ムラ」、および「ゲンバ」からのボトムアップなどの考え方やその実践について、チュニジア産業省の講師から参加者に説明があり、参加者からの発言も促しつつ、活発な意見交換が行われました。

3日目午前中には、4つの班に分かれてカイゼンを実践しているチュニジア企業の視察が行われました。同日午後には、ゴンジ・チュニジア産業大臣がワークショップ会場を訪問し、リビア政府代表を含む参加者と挨拶を行い、大臣自身からもチュニジアでのカイゼンの成果について話がありました。

5日目の最終日には、参加者から「カイゼンは企業活動だけではなく今後の生き方(way of life)にも影響を与える」とのコメントが多く聞かれ、常に向上を目指す日本の「カイゼン」の考え方が、チュニジアを通してリビア側にしっかりと伝わったように感じられました。第2グループについても同様にワークショップが行われました。

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開会式の様子

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ワークショップの様子

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チュニジア産業大臣の訪問

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チュニジアのカイゼン実践企業の視察

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第1グループの修了式

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第2グループの修了式