チュニジアへのKAIZNE協力の成果がリビアに伝わる -日本/JICA-UNDP連携-

掲載日:2021.12.13

イベント |

概要

会議名:チュニジア産業省によるリビア企業のためのKAIZEN研修
開催日:2021年12月13日(月)
主催:UNDPリビア事務所
場所:Golden Carthage Hotel Gammartha内の会議室(於チュニス)

主な参加者

チュニジア産業・鉱業・エネルギー省 カルダニ・タオフィック氏、リビア経済省女性エンパワメント室 サバ・アブ・イスナイナ室長、UNDPリビア事務所 サファア・アリ副代表、部谷由佳氏、在リビア日本大使館 小林周書記官、JICAチュニジア事務所 上野修平次長、リビア企業約30名など

背景・目的

JICAは、2009年からチュニジアにおいて、品質/生産性向上向上プロジェクトを通じてKAIZENを普及する協力をしてきた。今般、UNDPリビア事務所からJICAチュニジア事務所に対し、リビアの復興・安定化を目指し、日本政府の支援を得てリビアの零細企業・起業家を支援するプロジェクトを実施しているとし、その一つの活動としてチュニジアにおけるリビア企業に対する研修の協力依頼があった。

JICAはチュニジア産業・鉱業・エネルギー省(産業省)に研修実施や視察アレンジなどを依頼し、また上記プロジェクトの日本人専門家やUNDPリビア事務所と調整の上、今回のチュニジア産業省によるリビア企業のためのKAIZEN研修、およびKAIZENを実施するチュニジア企業への視察が実現した。研修・視察は12月13-15日の3日間実施され、リビアからは経済省代表や企業など約30名が参加した。

内容

研修・視察の1日目は開会式として、関係機関であるチュニジア産業省、リビア経済省、JICAチュニジア事務所、UNDPリビア事務所、在リビア日本大使館の代表がそれぞれ挨拶を行った。上野次長からは、JICAは日本の産業発展の鍵でもあるKAIZENをアフリカ諸国の発展のために普及してきており、チュニジアでは多くのトレーナーが育ち、またKAIZENアワードを受賞する企業もあり、これらを生かして今回の研修が実現した旨、またこれを機会にリビアの発展のためにKAIZENが生かされることを期待する旨、さらに日本/JICA・UNDP・チュニジア・リビア間の連携や三角協力によって実現した旨を述べた。

その後のKAIZENの講義では、チュニジア産業省のタオフィック氏他から、過去のJICAの技術協力プロジェクトの経緯や内容、日本のトヨタ等で活用されているKAIZENの歴史や概要、さらに最近のアフリカKAIZENアワード等について講義が行われた。その後、参加者は、アフリカKAIZENアワードで受賞された企業などへの視察を行った。

研修に参加したリビア経済省代表やリビア企業家からは、今回の研修が引き続き行われることへの期待、またリビアにもKAIZENを広めていきたいとの声が聞かれた。開会式を含む研修・視察の様子は多くの現地報道にて取り上げられた。

研修・視察の様子(現地報道の例)

【画像】

開会式の様子

【画像】

チュニジア産業省代表によるKAIZEN講義

【画像】

研修の様子

【画像】

視察の様子