【COP28サイドイベント】NDC実施を加速するための革新的な衛星ソリューションと新たなイニシアティブと技術による森林管理、修復、モニタリングの強化

掲載日:2024.01.16

イベント |

報告者

井上 泰子
JICA ケニア国持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト
プロジェクト長期専門家

概要

開催日: 2023年12月9日(土) 9:45~11:15(現地時間)
共催:ケニア環境・気候変動・林業省(MECCF)、ケニア森林公社(KFS)、大統領府資源調査・リモートセンシング局(DRSRS)、フドゥマセンター、国際協力機構(JICA)
協力: ザ・ネイチャー・コンサーバンシー、英国レスター大学、カンボジア環境省、住友商事、AWAK
会場名(パビリオン名):ケニアパビリオン(ブルーゾーン)

登壇者

ジョージ・タルス
ケニア環境・気候変動・林業省
森林保全局長

ビトリス・アテモ
ケニア環境・気候変動・林業省
森林保全官

アレックス・レマーココ
ケニア森林公社
総裁

ピーター・シラヨ
ケニア森林公社
森林保全官

リチャード・ムワンギ
ケニア森林公社
ジオデータベース管理官

マーセリン・オジワラ
大統領府資源調査・リモートセンシング局
自然資源科学官

チビン・レン
カンボジア環境省
GIS局長

内藤秀治
住友商事株式会社
エナジーイノベーションイニシアティブ、カーボンソリューションチーム主任

ヘイコ・バルツァー
英国レスター大学
教授

エミリー・ランディス
ザ・ネイチャー・コンサーバンシー
事務官

ポール・ムニウ
AWAK
プロジェクトマネージャー

井上 泰子
JICA ケニア国持続的森林管理・景観回復による森林セクター強化及びコミュニティの気候変動レジリエンスプロジェクト
プロジェクト長期専門家

背景・目的

このサイドイベントの目的は、より良い森林モニタリング、森林の回復と管理の改善、そして国が決定する貢献(NDC: Nationally Determined Contribution)を達成しつつ、炭素市場にも参加し、世界的な気候変動緩和目標の達成に貢献するために必要な知識基盤の構築に役立つ実践的な情報を交換することである。

内容

このサイドイベントは「ケニア・パビリオン」で開催され、民間セクターやNGOを含む各国・機関による衛星ベースの森林警報システムに関する知識の共有が行われた。また、国家森林モニタリングシステム(NFMS)やその他の現場でのモニタリング活動が、森林政策の実施にどのように役立っているかについても紹介された。MECCFの森林保全局長であるGeorge Tarus氏は、ケニアの国家景観・生態系回復プログラムについて発表した。

様々なグッドプラクティスや成功事例が発表者やパネル参加者の間で共有されました。イベントの中では、SFS-CORECCプロジェクトの活動が紹介され、KFS総裁のAlexander Lemarkoko氏は、ケニアの150億本植樹プログラムについて説明し、同プロジェクトによる樹木被覆のモニタリング手法の開発が重要であると述べました。Mwangi氏は、森林警報システムとNFMSの改善について説明し、MECCFのAtemo氏は、学校給食・育樹クラブ森林炭素パイロットプロジェクトにおける生徒による育樹とモニタリング活動を紹介し、子供たちの科学的知識向上や栄養改善などの非炭素便益を提示した。このイベントは、ケニア国内外におけるJICAプロジェクトの認知度向上に貢献した。

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登壇者集合写真(左からKFSシラヨ森林保全官、カンボジア環境省レンGIS局長、DRSRSオジワラ科学官、住友商事株式会社内藤主任、KFSムランギ管理官、MECCFアテモ森林保全官、KFSレマーココ総裁、AWAKムニウプロジェクトマネージャー、英国ランチェスター大バルツァー教授、JICA井上SFS-CORECC専門家)

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森林と気候変動対策政策について説明するMECCFタルス森林保全局長

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KFSシラヨ森林保全官の司会によるパネルディスカッション。右からナチュアコンサーバンシーランディス事務官、英国ランチェスター大バルツァー教授、AWAKムニウプロジェクトマネージャー、住友商事株式会社内藤主任