東京大学染谷執行役・副学長によるエチオピアJICAチェア特別講義
掲載日：2024.05.28
イベント ｜
概要
イベント名：東京大学染谷執行役・副学長によるエチオピアJICAチェア特別講義
開催日： 2024年5月10日
共催：JICA、アディスアベバ大学
場所：エチオピア アディスアベバ
主な参加者
●登壇者：
・染谷隆夫氏（東京大学執行役・副学長、産学協創推進本部長、大学院工学系研究科教授）
・セラミフン・A・ハイレ氏（エチオピア革新・技術省イノベーション開発担当リードCEO）
●参加者：アディスアベバ大学サミュエル・ケフレ学長、副学長・教員・学生、エチオピア革新・技術省関係者、教育省関係者、他大学関係者、現地メディア等 約100名
背景・目的
JICAは2021年より、スタートアップエコシステムアドバイザーをエチオピア革新・技術省に派遣するとともに本邦研修を実施し、同国のスタートアップ・エコシステムの強化に取り組んできました。これらの活動を通じ、エチオピア政府は日本の内閣府が展開する「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」を参考に、スタートアップ・エコシステム構築に係る政令都市としてアディスアベバ市を指定し、大学のインキュベーションセンターを拠点とした大学発のスタートアップを育成するプログラムを実施しています。アディスアベバ大学はその拠点としての機能強化が期待されています。
また、JICAはアディスアベバ大学において、知日派若手リーダーの育成に向け、これまで計3回のJICAチェア講義を実施するとともに、2024年2月にアディスアベバ大学を含む3大学から関係者を本邦に招へいしました（関連リンク参照）。招へい参加者は、東京大学 染谷執行役・副学長等からのプレゼンテーションを受け、本邦大学との関係強化や、大学発スタートアップ育成への関心を高めています。
以上の背景を踏まえ、この度アディスアベバ大学において、「日本における大学を通じたスタートアップ育成の経験と社会起業家育成支援の現状」をテーマに、東京大学 染谷執行役・副学長によるJICAチェア特別講義を実施する運びとなりました。
内容
染谷執行役・副学長は、「東京大学のスタートアップエコシステム及び電子皮膚の研究」と題し、電子皮膚に係る研究概要とともに、東京大学におけるスタートアップ創成の取組等について講演を行いました。
さらに、エチオピア革新技術省セラミフン氏は、「エチオピアのスタートアップ・エコシステムの活性化ライフサイクル」に関し、講演を行いました。
参加者からは、染谷執行役・副学長に対し、研究成果を社会実装するために必要なことや、東京大学での大学発スタートアップの状況、知的財産権保護等、幅広い質問が寄せられました。また、セラミフン氏に対し、行政による大学発スタートアップやベンチャーキャピタルへの支援等に関して質問がなされ、活発な意見交換が行われました。
アディスアベバ大学は、現在、大学の法人化の一貫としても、大学発のスタートアップ育成に熱心に取り組んでおり、またエチオピア革新・技術省は4月にスタートアップ支援の政策を打ち出した直後であることから、時機を得た特別講義となりました。
JICAは今後も大学間の関係強化及びエチオピアのスタートアップエコシステムの構築・強化のための協力を継続していきます。
染谷執行役・副学長による特別講義
JICA・アディスアベバ大学はJICAチェア実施にかかる覚書締結を発表
集合写真
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