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第10回JICA-世界銀行グループ・ハイレベル対話を実施:グローバルヘルス、民間セクターファイナンスについて議論

掲載日:2024.10.18

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国際協力機構(JICA)と世界銀行グループは2014年以降、「ディープ・ダイブ(Deep Dive)」と呼ばれるハイレベル対話を毎年開催し、重点テーマの対話を通じ、本部と現場レベルでの連携促進に取り組んでいます。

2024年9月18日、米国を訪問中の田中理事長が世界銀行グループのバンガ総裁と面談し(第10回Deep Dive)、複合的危機の下で特に重要な課題である「グローバル・ヘルス」と「民間セクターファイナンス」の2つのテーマについて、世銀副総裁・JICA理事級を筆頭にこの半年間意見交換してきた成果を以下のとおり確認しました。

グローバルヘルス分野では、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の達成、ならびに世銀が掲げる2030年までに15億人への質の高い保健医療サービスを提供する目標に向けて、両機関の強みを生かして協働していくことに合意しました。具体的には、協調融資に技術協力を組み合わせたインパクトの拡大や、ナレッジの共創、ハイレベルフォーラム等での共同発信などの連携強化を図っていきます。

民間セクターファイナンス分野では、2022年にJICAと世銀グループの国際金融公社(IFC)が調印した覚書(Memorandum of Cooperation:MOC)で設定した目標協調投融資額(両機関併せて総額15億ドル)は既に85%を達成しており深化していること、引き続き効果的に協働していくことで一致しました。

今後はアフリカの食料安全保障や大洋州での連携も強化していくことを議論しました。

両機関は、今後も様々なレベルで対話を継続し、連携強化を通じた開発インパクトの拡大に取り組んでいきます。

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田中理事長と世界銀行グループバンガ総裁