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【COP29サイドイベント】太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト

掲載日:2024.12.11

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
渡邉 太二 JICAサモア国太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト 長期専門家

概要

開催日: 2024年11月12日
主催: JICA・SPREP
会場名(パビリオン名):モアナ・ブルー・パシフィック・パビリオン 

登壇者

氏名 所属 肩書
トエオレスルスル・ セドリック・サレサ・ポセ・シュスター サモア天然資源・環境省 大臣
柴田 和直 JICA 地球環境部管理・気候変動対策グループ次長
オファ・カイサミー 太平洋気候変動センター(PCCC) マネージャー
セファナイア・ナワド 太平洋地域環境計画事務局(SPREP) 総裁
水野 芳博 サモア国太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト プロジェクト総括
アイリーン・オルケリール パラオ起業家成長支援団体 創業者
ティオフィルシ・ティウエティ トンガ王国 財務省 大臣

背景・目的

  • 2024年3月に開始した技術協力「太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト」の成果発表。
  • 無償資金協力で建設された太平洋気候変動センター(PCCC)の大洋州地域における拠点機能の強化、官民連携促進にむけた取り組みについて議論。

内容

サイドイベントの開会にあたり、セドリック・シュスターサモア環境大臣は、JICA、SPREP,太平洋気候変動センターの地域の強靭化構築への貢献を歓迎し、気候変動対策を進めるに当たりイノベーションの促進と官民連携の重要性を強調した。

JICA地球環境部次長の柴田和直氏より、「太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト」はPCCCのイノベーション機能強化、革新的な気候変動対策の促進および官民連携強化を目的としており、太平洋地域の持続可能で強靭な社会構築に貢献していると述べた。

セファナイア・ナワドラ氏、SPREP総裁は、このプロジェクトにおけるサモア政府とJICAの協力を感謝し、太平洋地域のコミュニティのレジリエンスを促進するためのパートナーシップの重要性を強調した。

本プロジェクトの水野総括より、プロジェクトのこれまでの成果が発表された。プロジェクトでは、大洋州地域や世界的に利用可能な革新的な気候変動アプローチと解決策の情報を収集し、156の対策が特定された。さらに、気候変動やその影響に関する基礎的な事項、大洋州地域で活用可能な革新的気候変動解決策に関する研修が実施され、44名が研修を終了した。

パネルディスカッションでは、上記研修の修了者であるアイリーン・オルケリール氏から、太平洋地域において官民連携を促進するため、両者のプロジェクトのマネジメントやファイナンス等に関する能力強化の必要性が述べられた。

ティオフィルシ・ティウエティ・トンガ大国財務大臣は、太平洋地域が気候変動対策を実施するためにはPCCCのような地域機関の重要性を強調した。PCCCによる能力強化、イノベーションへの取り組みは、気候変動対策を実施するための環境整備に貢献していることを述べた。

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登壇者集合写真

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水野芳博氏(サモア国太平洋の気候変動に対する強靭性向上のための革新的解決策の活用に関する能力向上プロジェクト総括)の発表

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アイリーン・オルケリール氏(パラオ起業家成長支援団体創業者)の発表