第2回「アフリカ-日本 ユースドライブ:私たちが望む未来の共創」をエチオピアで開催しました!
掲載日:2025.03.17
イベント |
アフリカと日本の若者を中心とした団体、Africa Asia Youth Nest(AAYN)およびAfrica Diaspora Network Japan(ADNJ)は、TICADにおける若者の参画を進めるため、TICAD9に向けた若者の提言書「ユースアジェンダ2055」を作成しており、JICAは他機関とともにこの活動を支援しています。
AAYNおよびADNJは、これまでに約300人対象のオンラインアンケートにより日本・アフリカの将来像について意見を集め、フューチャー・デザインの手法を活用してTICAD9に向けた行動計画や政策提案を導くための議論を積み重ねています。
2024年8月のTICAD閣僚会合では、AAYNとADNJが主催、JICAやUNDP他が共催機関し、TICAD閣僚会合テーマ別イベント「アフリカ-日本 ユースドライブ:私たちが望む未来の共創」を開催しました。
今回、さらに多くのアフリカ側の若者の声を集めて議論を深めるため、エチオピア・アディスアベバで開催されたユース・イベント「African Youth Leadership and Diplomatic Conference 2025(AYLDC2025)」のうちの一つのセッションとして、「第2回アフリカ-日本 ユースドライブ:私たちが望む未来の共創」を開催しました。
African Youth Leadership and Diplomatic Conference 2025(AYLDC2025)
2025年2月23日(日) ~ 2月25日(火)
Intercontinental Youth Connect、Ethiopian Youth Dialogue for Peace Association
アフリカアジアユースネスト(AAYN)、アフリカディアスポラネットワークジャパン(ADNJ)、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、その他多数
エチオピア・アディスアベバ、Skylight Hotel 他
グローカリゼーション、イノベーション主導の経済統合、平和構築を通じた汎アフリカ主義に向けた共創(A Pact for the New Spirit of Pan-Africanism through Glocalization, Innovation-Led Economic Integration, and Peacebuilding)
アフリカ32か国からの約300名の若者(大学生、市民団体員、起業家、行政官など)、関係者、メディア等
開会セレモニー、キーノートスピーチ
登壇者(一部抜粋):
(開会式でErgogie Tesfayeエチオピア連邦民主共和国女性・社会福祉省大臣がスピーチする様子)(写真:EYDPA提供)
(開会式でHailemariam Desalegnエチオピア連邦民主共和国前首相がスピーチする様子)(写真:EYDPA提供)
(参加者の集合写真)(写真:EYDPA提供)
AAYN・ADNJによるTICAD概要やTICAD9に向けた若者のイニシアティブの紹介、AYLDC通常プログラム(模擬外交・ディベート、文化交流ディナー)
AAYN・ADNJによる「Youth Agenda 2055」(ドラフト版)の紹介および読み合わせ、参加者からの意見募集、今後のプログラム紹介、閉会セレモニー
(ADNJのデイビット・ポンデゥ氏がTICADの若者参画についてスピーチする様子)(写真:EYDPA提供)
(「ユースアジェンダ2055」の読み合わせの様子)(写真:EYDPA提供)
1~2日目にかけて、AAYN・ADNJは、会場にTICAD9若者イニシアティブ専用メディアブースを設置し、参加者に同イニシアティブについて紹介し、意見交換を行いました。自ら団体を立ち上げて若者の能力研修や女子教育普及事業などに取り組んでいる複数の参加者から、TICAD9のイニシアティブや日本との連携に強い関心が示されました。
(メディアブースの様子)(写真:ADNJ提供)
メディアブースでは、参加した10数名の若者に「あなたが望む未来は何ですか?」というインタビューも実施しました(動画は後日公開予定)。
(インタビューの様子)(写真:ADNJ提供)
3日目のセッションでは、「Youth Agenda 2055」(ドラフト版)の6つの柱(経済、社会、文化、デジタル・イノベーション、平和とガバナンス、サステナビリティ)についてグループに分かれて読み合わせを行いました。集まったアンケートでは、若者主導のイニシアティブを支援する仕組みを求める声や、平和と安定(暴力のない世界)の早期実現、地方部に住む若者や女性のインクルージョンを強調する声が多数寄せられました。また、日本と共創するパートナーのためにも言語・文化交流の拡充を求める声も多くありました。
「Youth Agenda 2055」では、若者主導のイニシアティブのアクションプランを集め、同アジェンダの添付資料として公開することで、若者のアクションを可視化することを目指しています。本イベントを通じて、すでに10件以上のプランが集まっています。
今年2025年8月に横浜で開催されるTICAD9本会合に向けて、JICAは、引き続きこのような日本・アフリカの若者の活動を応援していきます。
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