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【アルメニア×群馬×デジタル】アルメニアTUMOセンターx群馬県による「TUMO Gunma」がオープンしました

掲載日:2025.06.02

イベント |

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概要

会議名:「TUMO Gunma」オープニングセレモニー
開催日:2025年6月1日
場所:群馬県高崎市 Gメッセ群馬4階 TUMO Gunma

主な参加者

【アルメニア政府】
ハコブ・アルシャキヤン アルメニア国民議会副議長
モニカ・シモニャン 駐日アルメニア大使
【TUMOセンター】
サム・シモニアン 設立者
シルバ・シモニアン 設立者
マリー・ルー・パパジアン CEO
ペゴール・パパジアン CDO   他
【日本政府】
河野太郎 前デジタル担当大臣
デジタル庁    他
【群馬県】
山本一太 群馬県知事
宇留賀敬一 群馬県副知事
群馬県議会議員一同    他
【JICA】
ガバナンス・平和構築部STI・DX室
JICA東京高崎分室
【その他】
報道関係者等

背景・目的

JICAは、アルメニアハイテク産業と日本の産業との連携の促進を図り、アルメニアのハイテク産業輸出振興に寄与することを目的とし、2023年11月より「アルメニア国ハイテク産業連携強化プロジェクト」をアルメニア国ハイテク産業省と共に実施しています。
その活動の一環として、JICAはアルメニアの代表的なSTEAM教育 (科学・技術・工学・芸術・数学及び創造的教育)機関である「TUMOセンター」と連携しています。
TUMOセンターは、群馬県と共に「TUMO Gunma」開講を目指し準備を進めており、JICAもTUMOセンターの学習プログラムの日本導入に際して協力してきました。
2024年6月には、群馬県高崎市で行われた、群馬県とTUMOセンターとのTUMO Gunmaの契約締結に係る調印式に参加しており、この度TUMO Gunmaのオープンを祝うセレモニーに列席する運びとなりました。

内容

1.TUMOセンター・TUMO Gunmaとは?

TUMOセンターとはアルメニアにある12歳~18歳を対象とした代表的なSTEAM教育機関で、サム・シモニアン&シルバ・シモニアン夫妻が設立し、アルメニアの児童・学生に対し、プログラミングなどの最先端の教育プログラムを無償で提供しています。フランチャイズを通じてアメリカやフランス等の先進国を含む全世界に10拠点展開しています。
TUMO Gunmaは、河野太郎前デジタル担当大臣・アルシャキヤンアルメニア国民議会副議長・山本一太群馬県知事等の尽力により、TUMOセンターのアジア初のフランチャイズとして、同センターの意思を継承し、群馬県の中高生に対して無償でSTEAM教育施設・研修を提供する目的で設立されました。

2.オープニングセレモニーの様子

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2025年6月1日、群馬県高崎市にあるGメッセ群馬にて、TUMO Gunmaのオープニングセレモニーが開催されました。
アルメニアのTUMOセンターからは設立者のサム・シモニアン氏・シルバ・シモニアン氏のほか、約10名が来日しました。

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開会挨拶を行う山本一太群馬県知事

群馬県の山本一太知事からは、「群馬県を『デジタル県』にし、『デジタルクリエイティブ産業』を群馬県の産業の1つの柱として他の産業を振興するとともに、群馬県からデジタルクリエイティブ産業を日本に発信していきたい」とデジタル人材育成に向けた意気込みが語られました。

TUMO幹部であるペゴール・パパジアンCDOからは「TUMOセンターを立ち上げたときは日本に拠点を置くことになるとは想像していなかったが、アルメニア語と日本語で『今/Ima』という同じ意味を持つ言葉があるなど、繋がりの深い日本にTUMOセンターを誘致できたことを嬉しく思う」と発言しました。

前デジタル担当大臣の河野太郎議員からは、2018年のアルメニア訪問を振り返りつつ、TUMO Gunmaの成功が日本・アルメニアの両国の関係を強化し、デジタル教育・技術の向上に繋がると確信しているとの発言がありました。

ハコブ・アルシャキヤン国民議会副議長は、TUMO Gunmaを出発地点として、他の日本の地域にもTUMOセンターの教育を広げ、より多くの子供たちが同施設の教育を受けられることを期待すると発言し、TUMOが誇るSTEAM教育が群馬から日本に発信されていくことへの期待が寄せられました。

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テープカットの様子

TUMO Gunmaの広報アンバサダーを務める藤崎ゆみあさん・地元の高校生2名によるトークセッションでは、実際に施設を利用する学生の立場から、同施設を活用してAIを使ったアプリケーション開発や映像制作を行いたいといった、TUMO Gunmaへの期待が述べられました。

3.内覧会の様子

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オープニングセレモニー後、内覧会が開かれ、Gメッセスタッフから参加者向けに施設の説明が行われました。同施設のコンセプトである「放課後ミライ革命」に合わせて、学生たちが放課後に気軽に立ち寄って、楽しみながら学習ができるような施設づくりにこだわっており、最新鋭のPC・VR機器はもちろんのこと、機器の配置や空間づくりにもアルメニアのTUMOセンターのイメージが踏襲されています。

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JICAはこれからもTUMOセンター・TUMO Gunmaとの協働を始め、日本との連携強化を通じたアルメニアのICT産業振興を進めていきます。