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国際電気通信連合と連携したサイバーセキュリティ研修をカンボジア、フィリピン、ブータンで実施しました

掲載日:2025.09.30

イベント |

概要

対象プロジェクト:

  • カンボジア国「サイバーセキュリティ能力向上プロジェクト」(技術協力プロジェクト)
  • フィリピン国「サイバーセキュリティ能力開発」(個別専門家)
  • ブータン国「政府のデジタル技術及びデータ利活用能力強化プロジェクト」(技術協力プロジェクト)

イベント名・実施期間・開催地:

  • カンボジア:「Strengthening CII Protection through CIRT Services」(2024年11月5日~8日、プノンペン市)
  • フィリピン:「Strengthening Critical Information Infrastructure (CII) Resilience through National Computer Incident Response Team (CIRT) Services」(2025年2月17日~20日、マニラ市)
  • ブータン:「Cybersecurity Capacity Building for Bhutan」(2025年2月3日~5日、バンコク市)及び「Follow-on Activity for Cybersecurity Capacity Building for Bhutan」(2025年5月20日~21日、ティンプー市)

内容

カンボジア、フィリピン、ブータンの3か国に対して、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)1と連携し、サイバーセキュリティ能力向上のための研修を実施しました。

JICAとITUはアジア太平洋地域のサイバーセキュリティを含むデジタル分野において連携する共同声明(Joint Statement)を2025年1月に締結しました。当該合意に基づき、様々な国でサイバーセキュリティに関する技術研修機会や啓発活動に取り組んでいます。
カンボジアとフィリピンでは、カウンターパートであるカンボジア国郵政通信省、フィリピン国情報通信省、及び各国重要インフラ事業者を対象に、ITUから派遣された講師がCSIRT2の設計、サイバー戦略策定のプラクティス、サイバー脅威の特定、サイバーインシデント対応等の講義や机上演習を行いました。

2025年2月には、ブータン政府高官を対象に、国家レベルでのサイバーセキュリティインシデント対応等に関する研修を、バンコクのITUアジア大洋州オフィスにて実施しました。さらに、2025年5月には、ブータンにおける金融、エネルギー、通信等の重要インフラ事業者の経営層を対象に、サイバーセキュリティの取り組みの紹介とITU講師による講義及び演習を実施しました。

このような活動を通してJICAは各国のサイバーセキュリティを含むデジタル分野での能力向上に貢献するとともに、今後もより効果的な活動実施のため、同分野の専門機関であるITUとの連携にも取り組んでいきます。


1 電気通信に関する国際連合の専門機関。ITUが公表しているグローバルサイバーセキュリティ指数(GCI)は、各国のサイバーセキュリティ対策の成熟度を測るための重要な指標となっている。

2 CSIRT(シ-サート): コンピュータ・インシデント・レスポンス・チームの略。コンピュータインシデント発生時に対応する専門チーム。

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カンボジアの研修員と

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カンボジアでの研修中の様子

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フィリピンの研修員と

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フィリピンでの研修中の様子

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GovTech内での研修の様子

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タイのNational Cyber Security Agency (NCSA) への訪問の様子