PIDAを通じたアフリカ・インフラ開発に向けて:
ルアンダ・ファイナンシング・サミットの開催に協力
掲載日:2025.11.19
イベント |
会議名:ルアンダ・ファイナンシング・サミット(於:アンゴラ)
開催日:2025年10月28日~31日
主催:アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)、アフリカ連合委員会(AUC)、アンゴラ政府
アフリカ・インフラ開発プログラム(PIDA)に対する資金動員を目的としたルアンダ・ファイナンシング・サミットには、アンゴラ大統領、AUC委員長をはじめ、各国から大臣級も多数参加し、アフリカ内外からも2,000人超が参加した。
ルアンダ・ファイナンシング・サミットのJICAが登壇したセッション「アフリカにおける統合的かつ持続可能な回廊開発に向けたグローバル及び地域のパートナーシップ調整に関するハイレベルセッション」への登壇者は下記参照:
司会
パネルディスカッション
第一部
第二部
第三部
パートナーシップセッション 登壇者記念写真
左から、AUC、 UNECA、アフリカ開発銀行、欧州委員会、中村理事長特別補佐、AUCインフラ・エネルギー担当委員、世界銀行、アンゴラ公共事業・都市計画・住宅大臣、中国
写真提供: AUDA-NEPAD
ファイナンシング・サミットは、AUC、AUDA-NEPAD及び、開催国政府による共催で、2014年及び2023年にセネガル・ダカールにて開催、今回初めてアンゴラ・ルアンダで第3回目のファイナンシング・サミットを開催した。
第2回のダカール・ファイナンシング・サミットではアフリカ連合(AU)日本政府代表部が初めて招待され、当時のAU代表部日本大使が登壇した実績はあったが、JICAが正式に招待され登壇することは、今回が初めてであった。
LFSの全体テーマは“Capital, Corridors, Trade: Investing in Infrastructure for the AfCFTA and Shared Prosperity”を全体テーマとし、4日間に渡りルアンダ・ファイナンシング・サミットは開催され、様々なセッションが開催された。
2025年10月30日、LFSの中でもアフリカ内外からの開発パートナーが多く登壇する“High Level Session on Aligning Global and Regional Partnerships towards Integrated and Sustainable Corridor Development in Africa(アフリカにおける統合的且つ持続可能な回廊開発に向けたグローバル及び地域のパートナーシップ調整に関するハイレベルセッション、以下パートナーシップセッション)”に、中村理事長特別補佐が登壇した。
第一部のパネルではマタボゲAUCインフラ・電力委員、ベケレ=トーマスAUDA-NEPAD長官、アンゴラ公共事業・都市計画・住宅大臣、第二部のパネルではJICAに加えて、EU、中国、イギリスの代表、第三部のパネルでは、アフリカ開発銀行、世界銀行、UNECAが登壇した。
中村理事長特別補佐は、①JICAの回廊開発についての特徴、②日本・JICAのアフリカ・インフラ開発プログラム(PIDA)やAfCFTA等、アフリカの枠組みに沿った協力、③JICAの定める重点3回廊(北部回廊、ナカラ回廊、西アフリカ成長リング)の具体的な取り組み・成果、及び④アフリカのオーナーシップ、パートナーシップを掲げるアフリカとの共創の場であるTICADについて、アフリカ加盟国を含む約150名の聴衆を前に共有した。
パートナーシップセッションのパネルディスカッションでの中村理事長特別補佐
左からAUC、欧州委員会、JICA、中国、イギリス代表
ルアンダ・ファイナンシング・サミットでは、アフリカのインフラ開発資金調達に関するルアンダ宣言
の発表があった。ルアンダ宣言には、アフリカのインフラ開発の加速のための資金動員が喫緊の課題であり、アフリカの金融機関連携を強化し、資金調達の仕組みを強化する点が強調された。また、産業化と地域統合の重要性についても言及された。
具体的には、38の投資可能なプロジェクトと、金融機関及び開発パートナーによる13のPIDA PAP2プロジェクトへの支援のコミットメントを歓迎する点が述べられた。
JICAは、TICADの掲げるアフリカのオーナーシップ、パートナーシップを尊重し、アフリカの枠組みアジェンダ2063、第二次10か年計画(STYIP)にあるAFRICA IS MORE INTEGRATED AND CONNECTED(より統合されたアフリカ)を目指し、PIDAを通じたアフリカ地域統合に貢献していきます。
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