jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

【COP30サイドイベント】Unlocking the Power of AI and DPI for Climate Action

掲載日:2025.12.10

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
髙橋良輔 企画部 主任調査役

概要

開催日:2025年11月11日
主催:UNFCCC、ITU、JICA、ゲイツ財団、CDPI、Co-Developの共催
会場名(パビリオン名):議長国公式イベント会場

登壇者

氏名 所属 肩書
稲田 恭輔 JICA サステナビリティ推進担当特命審議役
ヴァラッド・パンデ ボストンコンサルティンググループ Partner & Director
ブレイヨン・ペイスケ TrustCarbon Founder
ディートラム・オッペルト 国連気候変動枠組条約事務局Technology Executive Committee 議長
尾上 誠蔵 国際電気通信連合(ITU) 電気通信標準化局長
   

背景・目的

デジタル公共インフラ(DPI:ID、決済、データ連携など)は、包摂的なサービス提供や効率的な情報管理を支える基盤として、国際的に注目を集めています。気候変動分野においてもDPIの活用による大きな可能性を見出し、JICAは、ゲイツ財団、Co-Develop、Center for Digital Public Infrastructure (CDPI)、BCGと連携・共創して、DPIを活用した革新的な気候変動対策ソリューションを発掘・支援する「DPI for People and Planet(DPI4PP)」を立ち上げました。本セミナーは、世界73か国から540社超の応募を経て選ばれた5社の成果を紹介するとともに、DPIがもたらす気候変動対策アクションの可能性を国際社会に発信することを目的に開催しました。

内容

COP30公式サイドイベント「Unlocking the Power of AI and DPI for Climate Action」では、JICAは、本イベント共催者のUNFCCCやITUとともに、それぞれのイノベーションチャレンジを通じて発掘されたDPIとAIを組み合わせた新たな気候変動対策の可能性について発信しました。
冒頭、BCGより本共創プログラムの概要と国際連携の意義が紹介されました。続いて、DPI4PPの最終選出企業であるブラジルのTrust Carbon社が登壇し、小規模農家が農地の環境価値を可視化しカーボンクレジット取得につなげる、個人IDと連動させたプラットフォームを紹介しました。
JICAからは、稲田サステナビリティ推進担当審議役が登壇し、DPIとAIの活用が途上国の気候アクションを加速させる重要性を示すとともに、DPIを軸とした気候変動対策の国際的連携を一層強化し、包摂性・透明性・効率性を確保しながらイノベーションを推進していく姿勢の重要性を強調しました。
UNFCCCやITUなど国際機関からも関連する取り組みが共有され、DPIとAIを活用したグローバルな協働の必要性が改めて確認されました。

photo

写真1:COP30サイドイベントでの稲田サステナビリティ室長によるイベント登壇

photo

写真2:Trust Carbon(トップ5ファイナリスト)のBrayon Pieske氏による発表

関連リンク