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【COP30サイドイベント】Accelerate Energy Efficient Cooling in Nigeria

掲載日:2025.12.10

イベント |

報告者

氏名 所属 肩書
谷口 光太郎 企画部サステナビリティ推進室 参事役兼副室長

概要

開催日:2025年11月20日
主催:ダイキン工業株式会社
共催:JICA
会場名(パビリオン名):ナイジェリアパビリオン

登壇者

氏名 所属 肩書
ムスタファ・アブドゥラヒ ナイジェリア・エネルギー委員会(ECN) Director General
稲田 恭輔 JICA サステナビリティ推進担当特命審議役
ウボホ・エクポ ナイジェリア気候変動国家評議会(NCCC) Principal Scientific Officer
旭 貴弘 ダイキン工業株式会社 東京支社 渉外室 担当課長
エティオサ・ウイケ 国連環境計画(UNEP) United for Efficiency(U4E) National Project Coordinator

背景・目的

ナイジェリアでは人口増加と経済成長に伴い、エアコンの需要が急増している。高効率なエアコンを普及させることは、気候変動緩和策・適応策の両面から重要である。ダイキン工業はJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業を活用し、「ナイジェリア国低GWP冷媒R32を活用した高効率インバータエアコンの普及にかかるビジネス化実証調査」(2024年6月~2026年3月)を実施中。本セミナーではその成果を紹介するとともに、高効率エアコンの一層の普及に必要な制度や課題について議論した。

内容

・ナイジェリア・エネルギー委員会(ECN)のムスタファ・アブドゥラヒ氏は冒頭挨拶で、人口増加率が高く冷房需要の高いナイジェリアにおいて高効率型のエアコンが重要であること、2026年12月に最低エネルギー消費効率基準(MEPS)の実施を予定するなど、国を挙げて高効率のエアコン導入に取り組んでいることを紹介した。
・JICAの稲田特命審議役は、ナイジェリア側関係機関の協力の下で中小企業・SDGsビジネス支援事業を実施していることを紹介した。
・ナイジェリア気候変動国家評議会(NCCC)のウボホ・エクポ氏は、高効率のエアコンは、国が決定する貢献(NDCs)に対して緩和策・適応策の両面で貢献する旨を述べた。
・ダイキン工業の旭氏は、中小企業・SDGsビジネス支援事業において、インバータ機能を有する高効率型のエアコンと、同機能を有さない従来型のエアコンの比較実験を行った結果、温室効果ガスの排出削減効果はもとより、費用面でも高効率型のエアコンを導入すべきとの結果が得られたと報告した。
・パネル討論では、高効率型のエアコンの一層の普及に向けて、制度面での後押し、コスト面での課題、普及啓発や能力強化の重要性などが議論された。