【COP30サイドイベント】SAFTAセミナーおよびツアー:持続可能なアマゾン農業の新たな道標
掲載日:2025.12.19
イベント |
| 氏名 | 所属 | 肩書 |
| 柏木正平 | ブラジル事務所 | 次長 |
開催日:(セミナー)2025年11月15日、(ツアー)2025年11月16日
主催:JICA
会場名(パビリオン名):会場外
| 氏名 | 所属 | 肩書 |
| 宮崎 明博 | JICAブラジル | 所長 |
| イヴァン クレスポ | パラナ連邦大学 | 教授 |
| アルベルト 敬一 乙幡 | トメアス総合農業協同組合(CAMTA) | 理事長 |
| 長澤 誠 | 株式会社フルッタフルッタ | 代表取締役社長執行役員/CEO |
| オズワルド リョウヘイ カトウ | 東アマゾンブラジル農牧研究公社(Embrapa) | 研究者 |
※ツアー視察協力機関は以下。
トメアス総合農業協同組合(CAMTA)/ Konagano Farm / PARA-IZO Farm / トメアス文化農業振興協会(ACTA)
日本国政府はCOP30開催に合わせ、「Solutions to The World」をテーマに、我が国の優れた技術や取組を情報発信するための広報用スペース「ジャパン・パビリオン」を設置。
これに合わせ、JICAブラジルでは、開催地ベレンに近郊する日系移住地トメアスにおける長年の協力の成果であるトメアス式アグロフォレストリー(SAFTA)に関するセミナーとツアーを公式サイドイベントとして開催した。トメアスには1929年に日本人移住が始まり、胡椒栽培を契機に農業が発展したが、病害の影響を受けた1970年代以降、胡椒と果樹を混植するアグロフォレストリー(SAF)が導入され、JICAは農業試験場の設置や加工施設の支援を通じて、持続可能な農業モデルとしての「遷移型アグロフォレストリー」のコンセプトを確立させた(SAFTA:Sistema Agroflorestal de Tomé-Açu)。SAFTAは、荒廃地の回復や森林保全と調和した家族農業の成功例として、ブラジル国内外で高く評価されており、日伯パートナーシップ・プログラム(JBPP)を通じて南米諸国への技術移転も進められた経緯がある。COP30という国際的な舞台において、地域発の実践的な知見(SAFTA)を共有することは、気候変動への対応における日本の貢献を示すとともに、森林と調和した農業バリューチェーンSAFTAへの関心を喚起することが期待された。
汎アマゾニア日伯協会にて、パラー州トメアス地域で日系農家が発展させたトメアス式アグロフォレストリーシステム「SAFTA(Sistema Agroflorestal Tomé-Açu)」に関するセミナーを開催。アグロフォレストリーの実践が気候変動対策、生物多様性保全、地域経済の強化にどのように貢献しているかをプレゼンし、大学、研究機関、民間企業、農業協同組合の代表者が集まりSAFTAの技術的・経済的・環境的価値について議論した。また、翌日にトメアスツアーを開催し、SAFTAを実践する農家(2軒)及びジュース加工場、移住資料館を見学した(参加者人数約70名)。
SAFTAセミナー様子
SAFTAツアー:小長野ファームでのSAFTA手法の解説
SAFTAツアー:SAFTA収穫物のお披露目
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