帰国したJICA海外協力隊員に外務大臣が感謝状を授与
2024.08.22
7月23日、外務省飯倉公館(東京都港区)で、外務大臣感謝状授与式が開催され、任期を終えて帰国した協力隊員58名が出席しました。主催の外務省からは上川陽子外務大臣が出席され、大臣自ら帰国隊員一人ひとりに感謝状を手渡されました。来賓として、JICAボランティア事業を応援する国会議員や現職参加した帰国隊員の所属先代表者も出席されました。
上川大臣は、式冒頭の挨拶で、以前アフリカで接した協力隊員の活動に言及し、「熱意あふれる活動に深い感銘を受けたことを鮮明に覚えております」と述べられました。また、大臣の座右の銘である『鵬程万里』(高い理想を掲げつつ遠くを見つめるまなざしを忘れない)を紹介しつつ、「これをまさに任地において体現されてきたのが皆様ではないでしょうか。高い理想を持ちつつ、任地の関係者と膝詰めで話し合い、現地の抱える課題の解決策を模索し、試行錯誤を重ね、様々な困難を乗り越えてこられたと思います。」、「協力隊は日本らしい開発協力として国内外から高く評価され、日本と任国との友好協力関係の強化にも重要な役割を果たしてきました。これは、これまでの多くの隊員、そして本日集まりの皆様お一人お一人の活動の賜(たまもの)であります」と述べられ、隊員の尽力に対する心よりの敬意と感謝を伝えられました。最後に、「隊員生活で身につけられた技術や知見を、是非、日本社会でも活かしていただきたい」との期待を述べられ、帰国隊員一人ひとりに感謝状を手渡されました。
上川陽子外務大臣より、一人ひとりに感謝状を授与
感謝状授与の後、帰国隊員を代表し、六川彩水(ろくかわ あやみ)さん(マダガスカル派遣、コミュニティ開発)が、自身が取り組んだ母子の栄養改善や保健衛生の啓発などの活動を紹介しました。また、任国の人々とともに生活し活動したことを振り返り、「私たち協力隊一人ひとりの活動で、任国の人々が抱える課題を解決まで導くことは難しいかもしれません。しかし、任国の人々へ少しでも良い影響や変わるきっかけを与えることが出来たのであれば、私たちの活動には意味があったのではないでしょうか。今後も協力隊活動を通して得た経験や想いを活かし、国の内外や分野を問わず幅広く、国際協力に関わり続けていきたいと考えています。」と述べ、派遣中に支援いただいた全ての人々への感謝と式典開催への御礼で、代表挨拶を結びました。
代表挨拶する六川彩水さん
【経験の共有と交流】
授与式に続く懇談会では、冒頭、小渕優子衆議院議員・JICA議連(日本の国際協力-特に青年海外協力隊の活動-を支援する国会議員の会)会長から、コロナ禍の影響で一時帰国や派遣延期などがあったにもかかわらず、志をもって協力隊員としての任期・活動を全うしたことへの慰労と、帰国後の活躍への期待の言葉と乾杯の発声をいただき、懇談会が始まりました。
懇談会では、派遣先国での生活・活動の報告、帰国後の展望など、活発な意見交換・交流が行われました。
懇談会の最後に、田中明彦JICA理事長から、コロナ禍の影響で派遣の延期や長期間の待機などを経ながら無事に任期を終えた帰国隊員への敬意、帰国後に協力隊経験を国内外で活かすこと(社会還元)への期待、そしてJICAとして引き続き途上国・日本国民の期待に応えて協力隊事業を推進してことを誓い、閉会となりました。
懇談会の様子①
懇談会の様子②
<集合写真>
集合写真①
集合写真②
集合写真③
<来賓> ※五十音順
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