東京オリンピック・パラリンピックホストタウン交流支援 —山梨市、キルギスの相互理解から始まる心のバリアフリー-

2021年1月15日

 2021年1月14日、KRJCと山梨市との、オリパラ基本方針推進調査ホストタウンアドバイザー業務委託契約に基づく第2回のオンライン交流事業を開催しました。

 今回は、「山梨市、キルギスキルギスの相互理解から始まる心のバリアフリー」をテーマとして、山梨市、キルギスの障害者分野で活躍している方々を招き、共生社会に向けた取り組みや思いを交換しつつ、交流を深めました。

 交流会は、まずはお互いのことを知ることから開始。山梨市からの紹介では、スライドや映像を通して伝わる豊かで美しい自然、果樹、文化等にキルギスの参加者は心惹かれました。特に、ぶどうについては、天山山脈の麓でも栽培されていることから、高い関心と親近感が示されました。その後、キルギス側から、国の基本情報が説明された後、キルギスの伝統楽器の演奏を通じ、キルギス文化の紹介が行われました。

 こうして相互理解を深めたのち、お互いの障害者を取り巻く環境・状況や取組みにつき、山梨市の社会福祉協議会、キルギスの理学療法士、障害を持つ子供向けリハビリ教育センター等関係者によるプレゼンテーションや意見交換を行いました。
 
 キルギス側からは、日本とキルギスは距離的に遠く離れているが、今回山梨市を知ることができて、そして、状況は異なるが、共生社会の実現という同じ目的を掲げ、同じ方向に向かっていることを確認できたこと、今後も交流を発展させていきたいこと等が述べられました。山梨市からも、更にキルギスのことを深く知ることができたこと、キルギスの障害者関係の皆様に、本日日本と山梨市のことを届けることができたことへの喜び、そして、本日のこの意見交換を今後の山梨市とキルギスの末永い交流に向けて活かしていきたいこと等のコメントがなされました。

 このように、遥か遠方の国・地域間で、パラリンピックのホストタウン活動を通じて、草の根レベルでの共生社会に向けた交流が進展しています。新型コロナウイルスの影響を受けて、オンラインでの交流活動が柱となりますが、心のバリアフリーという目的に向け、お互いの心の交流が広がり深まっています。そして山梨市のホストタウンとしてのキルギスへの温かい想いも、キルギスの様々な方々に伝わってきています。(提供:山梨市)

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