キルギスとモンゴルの日本式教育導入学校間の交流

2022年2月11日

2月10日に、日本式教育を導入しているキルギスのテンサイキルギス日本学校と、モンゴルの新モンゴル学園とのオンライン会議が、キルギス日本センター(KRJC)の橋渡しで行われました。日本センターのプラットフォーム機能を通じた、騎馬民族という共通の背景を有する2カ国の学校間の、日本式教育を切り口とした交流というユニークな取組みです。

テンサイキルギス日本学校は、KRJCのMiniMBAコースで学んだアイペリ氏、ジベック氏の2名の若き女性経営者により、キルギスと日本の文化や伝統を融合した優れた教育の導入を目指し、2018年に設立されました。幼稚園から、日本では高等学校に相当する第11学年までを擁しており、生徒が高校を卒業後、日本や世界の優秀な大学に留学することを通じ、生徒の将来の夢の実現を支援することをその大きな目的としています。更なる学校の発展に向け、2名の経営者はKRJCが昨年夏に立ち上げた「経営塾」に参加しています。

新モンゴル学園は、日本の山形と宮城で学ばれたジャンチブ・ガルバドラッハ氏により、2000年に、モンゴルで初めての日本式教育を導入した学校として設立されました。以来、学園は大きく成長を続け、現在では就学前教育から高等専門学校、工科大学までを擁する、大変評判と人気の高い学園となっています。これまでの高等学校業生2286名中818名(35%)が海外留学しており、内日本留学は504名。日本の12の大学、8つのスポンサー財団と、留学に関する提携を有しています。また、ハーバード、MIT、ジョンズホプキンス、モスクワ国立大学等世界的なトップ大学への合格者も何名も輩出。2018年には、ガルバドラッハ理事長と元横綱日馬富士の協力による、新モンゴル日馬富士学校 も開設されました。

交流会では、新モンゴル学園ガルバドラッハ理事長はじめ、同学園キャリア開発センター長、新モンゴル・マブチ基金(奨学金)専務理事、日本語学校校長等がご参加。同学園の成長の歴史、日本への留学を目指した教育内容やカリキュラムの工夫、在学中に日本語能力を高めるための取組み、日本との各種ネットワークの構築等が紹介され、まだ歴史の浅いテンサイ学校にとり、今後の学校運営や、キルギスから日本・世界に羽ばたく人材の育成に向けた大変貴重な情報、気付き、刺激を与える交流会となりました。

今後、KRJCでは、経営塾参加者へのフォローとして、テンサイ学校と日本国内の教育機関との関係構築支援にも取り組んで参ります。

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