キルギス国立医療アカデミー(KSMA)と長崎大学の学術連携協定へのKRJCの支援について

2022年4月20日

キルギス日本人材開発センター(KRJC)は、2020年から、カザフスタン日本人材開発センター(KJC)及び日本留学海外拠点連携推進事業拠点校の筑波大学と協働で、11月に「カザフスタン・キルギス合同オンライン日本留学フェア」を開催しています。KRJCおよびKJCは、フェアをイベントという「点」に留めず、参加した日本の大学・日本語学校と現地の教育機関との結び付けを推進するための「プロセス」と位置づけ、フェア終了後の大学間個別面談の設定を始め、きめ細かな支援に努めています。フェアにはこの2年間で日本から延41校に参加いただき、そのフォローとしてこれまで両国の高等教育機関と計15回の個別面談を支援してきました。

その取組成果の一つとして、2022年4月12日、キルギス国立医療アカデミー(KSMA)と長崎大学の間で学術連携協定が締結されました。本協定は、日本留学フェアを通じて長崎大学からニーズを得たKSMAが、2021年5月に同大学との関係構築の可能性につきKRJCに相談したことが発端です。その後、同年7月に両校間の個別面談を実施。途中、新型コロナウイルスの影響で、交渉の実施自体が困難な時期もありましたが、関係者の尽力により、今回、キルギスの高等教育医学分野において初となる、日本の大学との連携協定を通じた結びつきが生まれました。

本協定には、長崎大学が実施するJICAの長期研修「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)災害・被ばく医療」の枠が紐づけられました。この大学間学術連携協定にJICAのスキームを融合させ、協力のインパクトや付加価値を高めていくというユニークな構図は、JICAの各関係部署の協力を得て実現したものです。本枠の活用も一助とされつつ、今後の両校の学術交流が発展していくことを願っています。

KRJCでは、今後も2019年からJICAが掲げる「日本センター2.0構想」の下、日本とキルギスの幅広い機関や人材の交流を促進するプラットフォームとして、高等教育分野においても積極的に相互交流の促進に努めて参ります。