キルギス国立総合大学とKRJCの協力協定の署名について

2022年4月28日

4月27日、キルギス国立総合大学(KNU)カナット・サディコフ学長と、キルギス日本センター(KRJC)アジモフ・アルマズベク及び岩井淳武両共同所長、JICAキルギス事務所川本寛之所長(Witness)との間で、KNU-KRJC協力協定の改定署名式が行われました。

キルギス国の独立法人であるKRJCは、2000年からKNUの建物の一部を利用しています。近年、その利用継続を巡り両者間で整理すべき幾つかの課題がありました。その解決に向け、両者は相互協力関係の構築・強化とKRJC施設の安定的利用サービスの提供をセットで検討・整理していくとの基本方針に合意。1年ほどの交渉・調整を経て、2021年1月にビジネス分野・相互交流分野を中心とした協定を締結し、同時に施設サービスの提供に関した課題も解決されました。

その後の活動を通じ、双方協力の有用性が広く認識されたところ、更に協力の意義、効果、インパクトを高めていく観点から、昨年末より新たな方向性につき協議を重ねてきました。今年4月のアジモフ共同所長就任後、最終調整を経て、署名に至ったものです。

今回の改定の大きな柱として、外国語教育を特徴とするKNU付属高校日本語コースとの包括的な協力関係の構築があります。同高校は、KRJCと同じ建物に入っていますが、これまで両者間の協力は特にありませんでした。今回、国際交流基金派遣専門家の協力も得、KRJCが各種の側面支援を行うことを通じ、同コースの魅力を高め、そこで学ぶ学生たちの未来とキルギスの日本語教育の発展に資することを目指しています。

また、ビジネス分野の協力として、新たにKNU学生向けサービスを追加しました。KRJCが年2回開催している社会人向けビジネスエントリーコース「ビジネススタート」に、毎回5名の学生向けの招待枠を設けたものです。KNUでビジネスを学ぶ学生たちに、実践的なビジネスナレッジとネットワークの構築機会を提供するもので、本協力が彼らが将来キルギスのビジネス界で活躍していく一助となることを願っています。

署名式では、KNU学長および出席の教員等から、KRJCとの協力は、KNUの教員や学生に広く資するとともに、KNUの対外的イメージや魅力の向上に確実に繋がっているとのコメントがあり、今回の連携強化に対して更なる期待と感謝の意が示されました。

KRJCでは、教育分野においても、KNUをはじめ、キルギスの様々な高等教育機関や初・中等教育機関との繋がりを深め、日本との関係構築をプラットフォームとして支援して参ります。

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